ホーム > そろそろやめてCM(80's)2

そろそろやめてCM(80’s)2

6 / 10 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
2 / 2 1 2

イギン(1986)

「愛を取り戻すイギンのブラック」シンデレラコンプレックスか何か知らぬが、女をひたすら待つ女として描いた、まるでハーレクイン・ロマンスのようなCM。女はただ待つだけ。男が戻って来るか来ないかは、男の気持ち次第。決めるのは男。「待つ女」というのは、結局は男にとってとても都合のいい女なのだ。(清 No.4 p.13)

象印マホービン『マイコン炊飯ジャー』(1986)

「いろいろ炊けるの女です」画面に6人の女が炊飯器を下げて登場するが、そのうちの1人はセーラー服を着た14~5才の女の子。(清 No.4 p.14)

日本生命保険『JUST BIG・YOU』(1986)

中高生の男女を登場させて、女子生徒に男子生徒の身の回りの世話(繕いもの)をさせる。(No.4 p.15)

ブルボン『アーモンド オー』(1986)[2]

中高生の男女を登場させて、男子生徒はスポーツをし、女子生徒はそれを陰ながら応援する。(No.4 p.15)

ニチレイ『中高生のお弁当』(1986)

「あげます」女を物(食べ物)同然に扱う発想がある。(清 No.4 p.15)

白元(現白元アース)『パラゾール ノンカット』
(1986)

女の子の口調が庇護されるのを期待する媚びがほの見えて気分が悪い。まるで「私に悪い虫がつかないように守ってね」と言っているように聞こえる。きっと、おませな口調がそんな風に聞こえてしまうのだろうが、このセリフどうにかしてほしい。(真 No.4 p.15-6)

ライオン『アクロン』(1986)

「母さんが洗えばセーターかろやか」画面ではセーター姿の父親、男の子、女の子の3人が軽やかにタップを踏んでいる。ふさふさの毛をした子犬も一緒にタップを踏んでいる。母親の姿は画面に登場しない。

ユニ・チャーム『チャームナップミニ』(1986)

20年前ならいざ知らず、今どき初潮を迎えて泣く子がいるでしょうか。生理は、そんなに不安や悲しさをもたらすものでしょうか。今の子なら、むしろ成熟の証として誇らしく思うと思うのですが……。(立松(女性) No.4 p.16)

アース製薬『セボン』(1986)

芳香剤と洗浄剤とが一緒になったことを「結婚した」と表現して、そのために結婚衣裳の男女を登場させたところまではわかるが、なぜ男が芳香剤の役で、女が洗浄剤の役をしなければならないのか。ウェディングドレス姿でせっせと掃除をさせられるというのは、結婚=主婦=家事役、という役割分業イデオロギーを見事に象徴するCMといえる。(清 No.4 p.35)

徳島製粉『金ちゃんヌードル』(1986)[2]

男中心の不愉快なCM。手術中の医師ではあるまいし、自分の額の汗ぐらい自分でふいてほしい。[2]女性の上役が男性の部下をどなりつけるというCMが同時期に放映されている。(真、清 No.4 p.38)

大正製薬『サモン内服液』(1986)

2人のセリフやビートたけしの表情がおかしいのでついつい見てしまうが、何度も見ているうちに、このCMは働く女を揶揄していると気になってきた。オフィスラブを匂わせ、まるで女は仕事の場に色恋沙汰を持ちこむと言っているみたいだ。また女にだけ、セックスを思わせるような姿態をとらせるのは不愉快である。(真 No.4 p.38)

マスダヤ(現増田屋コーポレーション)
『ルミちゃん』(1986)

人形遊びは女の子という図式をやめて、両方一緒に遊んでいるCMにすればいいと思う。人形をおんぶしている男の子を見て、あれ買ってという男の子もいるだろうし、ミルクを飲ませている男の子を見て、うちと同じだねという父親だっているかもしれない。楽しいと思うな。(真 No.4 p.39)

東天紅(1986)

「試合に負けた時、そこに君がいた」男がアメフトの試合に負け、その時はじめて女の存在に気づいて結婚する。(No.4 p.39)

日清製油(現日清オイリオ)『日清サラダ油』
(1986)

「男心を一本釣り」彼が試合に出かけるので、彼女(女子高生)がフライをつくる。内助の功、女の武器は料理、というCM。(No.4 p.39)

アルマン『禁煙パイポ 私はこれで会社を
やめました』(1984)[2](1987)

「私はコレで会社を辞めました」女性を「コレ」と表現している点が許せない。(あ No.4 p.40)

ロート製薬『新パンシロン』(1986)

主婦が後ろに控えていて酒を注いだり、料理を運んだり。昔の女性の典型的なシーン。(き No.4 p.40)

ヤヱガキ酒造『八重墻』(1986)

「私はあなたの手づくりです」女は男の思いのままになる、というメッセージを盛りこんだCM。(No.4 p.40)

松下電器産業(現パナソニック)『マイコン
直火炊き』(1986)

<非表示ここから>

「七時に食べたい時は何時に合わせるんだっけ」「七時だったらシ、チ、ジ」まるで女は頭が悪い、とでも言わんばかり。(No.4 p.40)

<ここまで>

パロマ『ケイコのガステーブル』(1986)
家事=女の役割。

小林製薬『アンメルツ』(1986)
(同シリーズに父は居間で新聞を読んでいて、
母は台所で仕事、息子は受験勉強、娘が商品
説明をするものがある)

見事なまでの性別役割分業である。(No.4 p.40)

国土建設ピーコン(1986)

「夫が建てる妻の家」ここは是非、女性の声で「私が建てた私のおうち♡」と言ってほしい。そうすれば、この女性の幸せが、リラックスしたゴロゴロ転がる姿から実感となって伝わってくるし、女はやせなきゃいけないとか、お行儀よくとかの世間の常識をあざ笑う、ユニークなCMとして高く評価されると思います。(真 No.9 p.15)

興和新薬(現興和)『QPコーワゴールド』(1989)

「あの人が言うように、仕事と家庭と両方って、無理になってきたのかなあ」女だけが家事を担っているのだと想像できる設定。そもそもそのことが変であるのに、なぜ仕事と家庭の両立が無理になってきたという論理になるのか。(裕 No.5 p.10)

原ヘルス工業『バブルスター』(1989)[1]

男も風呂に入るのに、なぜ一糸まとわぬ姿にさせられるのは女ばかりなのか。女を性的玩具としてみなす表現であり、女にとってまことに屈辱的。(ゆ No.5 p.10-1)

日本たばこ産業『湯友』(1989)

明らかに性を物品として扱っている。桃の割れ目をなで上げるシーンはレイプシーンそのもの。女の裸を使うことを目玉としたCMで、コンセプトそのものが性差別。(富 No.5 p.11)

ワーナー・ランバート(現ファイザー)
『バブリシャスガム』(1989)

女性を体型で差別し、商品化(品物化)している感じがとても不快。子ども向けの商品で、子どもを使っての差別意識の表現である点が特に嫌です。(多賀 No.5 p.12)

雪印乳業(現雪印メグミルク)
『スライスチーズ』(1989)

「大きくなったら、何になりたい」「およめさん」小さい時から女と男の性役割を固定化し、可能性を摘んでしまう。(真 No.5 p.12)

クリナップ『クリンレディ』(1989)

「お母さんの夢がかなったねえ」システムキッチン=お母さんの夢というフレーズに問題あり。例によって父親は何もせず、椅子に座って、料理するのは母親という固定観念に満ちている。(史 No.5 p.13)

日清食品『シーフード焼きそば』(1989)

「お味はイカに」女を食べ物扱いした不快CM。カメラアングルもポルノチック。典型的な痴漢CM。(清 No.5 p.13)

ワコール『ヌーディ』(1989)

画面の中の男は女を見ないが、あきらかに男の視聴者の視線を釘づけにすることを狙って作られたCM。スマートに描かれてはいるが、見る男と見られる女という構図に変わりはなく、男の覗き見CMの一種。(清 No.5 p.14)

ワコール『胸に咲くブラ』(1989)
ハラスメントCM

前回の"花金ブラ"同様、男の覗き見(視姦)的視点、あるいは誘惑者としての女性という視点が感じられ、職場で働く女性にとっては不快なCM。職場を舞台にしたこういうCMはやめてほしい。(清 No.5 p.14)

日本たばこ産業『リベラ・マイルド』
(1989)[2]

文字というモノの一部、しかも文字であるからには、読まれるために注目させられる。その文字というのがリベラ=自由、ってのは笑わせる。女をエンターテインメントの道具にしておいて得られる自由って、何なのかしらね。(ふ No.5 p.24)

サントリー『サントリーオールド』(1989)

「いつもの支度」どうして妻がたまに出かけるのに、こんなに気を遣って小さくならなあかんのか。(寿 No.5 p.15)

興和新薬(現興和)『QPコーワゴールド』(1989)

現在の妻の不満を的確に表している、などの、女の現実を描くことによって、男女の不平等を訴えているという意見もあった。(清 No.5 p.16)

久光製薬『サロンパス・ハイ』(1989)

棚に衣料品を並べる女子社員は、ことさらにお尻を突きだすような姿勢で描かれており、それを男子社員が覗きこむ。職場を舞台にして、女性を性的好奇の対象として描くCMは、二重、三重に女性を侮辱したもの。このシーンは全く不要。(清 No.5 p.17)

三菱電機『霧ヶ峰』(1989)

三菱系企業はどうなっているのか。三菱石油のガソリンスタンドの広告も水着美女がポーズ。三菱カーエアコンも巨大看板でトップレスギャル。(岩間ゆう子 No.5 p.17)

宝酒造『タカラcanチューハイ』(1988)[2][3]

缶チューハイは全くの添え物。女の性の商品化も、ここに極まれり、といった呈。[2],[3]ジョン・トラボルタが出演したシリーズ第1作から、現在放映されているものまで、全て女の裸体を登場させている。(清 No.5 p.23)

森永製菓『ハイチュウ』(1988)

女性の年齢、容姿差別CM。女であれ、男であれ、特定の階層、年齢の人をいじめ笑いするのは許せない。ユーモアでも風刺でもない。このCMを見る子どもたちは、女は年をとるとダメ、女の値打ちは若さとセックスで決まることを学んで成長する。(ゆ No.5 p.26)

芝翫香(1988)

『カメラ藝術』などのヌード写真によくみられるポーズで、「女性の美しさを表現した」とでも言いたいのだろうが、宝石のCMで茶の間に、それも昼間から放映する必然性がどこにあるのだろうか。(清 No.5 p.26)

理研ビタミン『マボ茄子』(1988)

「わたし食べごろ、今が食べごろ、アハン」女を食べ物扱いしているところが不快。(清 No.5 p.27)

サントリー『レゼルブ』(1988)

「何にもできないわたし」心はずむ新婚家庭を描いたつもりだろうが、女性の社会進出は今や時代の趨勢。男が外で働き、女は家でじっと待つ、という役割分業パターンはひと昔前のお話。(清 No.5 p.27)

P&G『パンパース』(1988)(1989)

小さい時から男の子用、女の子用と分けるのも考えものだが、男の子はブルー、女の子はピンクという色分けは全く不要。(清 No.5 p.28)

興和新薬(現興和)『QPコーワゴールド』(1989)

「ごめん」なぜ疲れ果てた妻が先に寝るのに「ごめん」などとお伺いを立てなければいけないのだろう。イヤイヤ、この家では、後まで起きていた方が家事万端を処理しなければいけない約束になっているのかもしれない、と思いめぐらせてもみるが、画面の様子からは、傍らでゴロ寝している夫の姿しか、どうしても浮かばない。ナレーションがまた不可解である。こんなに疲れていても、QPコーワゴールドを飲んで家事を一人で片づけなさいとでも言うのだろうか。

サントリー『NCAA』(1989)

女性の身体が、不愉快きわまりない使われかたをしている。ポルノと何らかわりない。

ユニ・チャーム『マミー・ポコ』(1985)

どうして全員で踊り出すのか、まったく理解に苦しみます。

白子『白子のり』(1986)

「毎日の生活に根ざした白子のり」

ダイハツ工業『シャレード ブランシュII』(1986)

「あー、ビンビン響くぜ」

公共広告機構(1985)[2]

「ひとりで食事をする子供が増えている。」

雪印『ネオソフト』(1987)

「私がいないとねぇ、ダメな人よー」

エーザイ『スカイナー』(1987)

「早くよくなれ」

大鵬薬品工業『ソルマック』(1987)

「あっ、うさぎちゃんだ。一緒に飲もう」

サントリー『サントリーレッド』(1987)

「準備よろしく」

松下電器産業(現パナソニック)『ナショナル オーブン エレック』(1987)

「お母さんはお料理が上手です」

蛇の目ミシン工業『センサークラフト』(1988)

「ミシンも上手になってほしい」

興和新薬(現興和)『QPコーワゴールド』(1987)

「ねえ、今日は外で食事しよう。もう疲れちゃって、今から作る元気ないの。お願い。明日から、ちゃんと作るから」

大塚製薬『オロナミンC』(1984)

お茶、コーヒー、紅茶を飲むシーンにおいて、必ず女性が男性に作って差し出す。

高砂殿(1987)

椅子に座った女性を薔薇で囲む
バンタンデザイン研究所(1989)

塩野義製薬『新ポポンS錠』(1986)

P&G『チアーエース』(1987)(1分05秒まで)

<ドラマ『ハーイあっこです』(1988-92)>

『ハーイあっこです』(1988-92)第18話

「明日はちゃんと朝ごはん食べてね」
「そう思うなら、もう少し早く起こしてくれたっていいだろう。あっこ」
「でも、夕べは珍しく太郎ちゃんが夜泣きして。何度も起きちゃってさ」
「眠れなかったのは、僕も同じ。何、ヘラヘラしているんだよ」
「ヘラヘラですって」
「朝ごはん食べれないのは、あっこのせいだぞ。笑ってごまかすなよ。行って来る」

『ハーイあっこです』(1988-92)第40話
「はーちゃんは美人だから、きっと素敵な
お嫁さんになるわよ」

『ハーイあっこです』(1988-92)第41話
自分の体型に合わない水着を着たために、
夫に脱がせてもらう羽目になる

『ハーイあっこです』(1988-92)第43話
父親が料理するシーンがある

『ハーイあっこです』(1988-92)第45話
「蚊だって痴漢だって、むやみに挑発する
方が悪いんです」
「そりゃ、蚊だって、若くてピチピチした
方がいいに決まってるだろう」

『ハーイあっこです』(1988-92)第47話
「あっこさん、太郎ちゃんに聞こえたら
どうしますか」
「何がですか?」
「子どもに分け隔てするようなことを
言っちゃ」
「いいんですよ。太郎は男の子ですから。
そんなこと気にしなくたって」
「そんなもんじゃないでしょ。下の子ばかり
可愛がるのはいけません」
「あら、私は二人とも分け隔てはしていません
し、太郎もそんなことでいじけるような子じゃ
ありませんわ」

2 / 2 1 2
6 / 10 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10