そろそろやめてCM(80’s)2
武田薬品『パンビタン』(1985)
(最初に女性が「休みの日はいつも寝てばっ
かりなの」と言う。画面替わって女の子が
「近頃元気になりましたねぇ。オホホホホ」
と笑う。これは差し替えられたCMと思われる)
小さな女の子を完全な"ミニ妻"として描いていて、たとえようもなく不愉快で、気持ちが悪い。(清 No.2 p.16)
旭松食品『生みそずい』(1985)
たかがインスタントみそ汁に大げさな…。朝でも昼でも夜でも、食べたければ自分で作ればいい。(き、綾 No.2 p.16)
サンヨー食品『サッポロボーイ』(1985)
[スペシャル]
男の子用と女の子用と、商品を分けてつくること自体そもそもおかしい。CMの画面も、おまけを強調して男の子用のときはプラモデルなど"男っぽく"、女の子用はピンクの色調でキッチンセットなど"女の子っぽく"つくってある。まんが番組のタイムCMなので、子どもへの影響も考えるとこわい。(薫 No.2 p.17)
日清製粉『マ・マー スパゲティ』(1986)
相変わらずの「私作る人、僕食べる人」のパターン。おまけに彼にほめてもらう、気に入ってもらうために料理するかのようなセリフ。実に「そろそろやめて」の代表的CM。(No.4 p.36 真)
江崎グリコ『グリコ』(198?)
グリコもすでに同じ商品を「男の子用」と「女の子用」とに分けて売っており、そういう意味ではこちらが先輩格といえるが、当該商品のCMは流されていないようである。
大京観光(現大京)『ライオンズマンション』
(1985)
「明日をになう子ども達によりよい住まいと環境を」画面は、野球、ラグビー、水泳、マラソンと、元気いっぱいにスポーツする子ども達。画面に映しだされる子ども達は男の子ばかり。子ども達の中に女の子がすっぽり抜け落ちていることを制作者は全く気がついていない。(清 No.2 p.17)
積水化学工業『セキスイハイム ニューアバンテ』
(1983)(このCMと同シリーズ)
せっかく画面に女の子を登場させて父親と対話させているのに、母親はあいかわらず台所→紅茶の給仕役と、マンション業界のCMはどういうわけかことごとく旧態依然、古色蒼然なものばかり。(清 No.2 p.17)
旭化成『ヘーベルハウス』(1985)
「染めて下さい、あなた色に。」「女は男の思いのままに染められる」とする差別思想丸出しのコピーをかぶせて悦に入っている。(清 No.2 p.17)
郵政省『郵便局 電子郵便』(1985)
「私、この人のお嫁さんになりまーす」女の子だけに小さい時から花嫁願望を植えつけることが、男のあからさまな女性差別であることを、もうそろそろ日本の男達は気づいてもいいはずである。(良、清 No.2 p.18)
リコー『マイツール』(1985)
「女にとって、大人になるってことは、男のつらさが見えてくることかしら」「男、わかってあげる」男は女のつらさをわからなくていいのか。(き、清 No.2 p.18)
住友生命『ザ・ベスト』(1985)
「ほんの短い時間でもお父さんの姿を見失った時の気持ち、覚えていますか。今はあなたがお父さんです」現実問題として、人混みではぐれることが多いのはお母さんの方である。父親だけが稼ぎ手という捉え方で不安をあおりたてる手法は許せない。(薫、清 No.2 p.18)
<ここまで>日清『はかたんもんラーメン』(1985)
女に口では「好かん」といわせ、文字("心の中")では「好き」と言わせるあまりにも通俗的な女の描き方に"いい気"な男のしたり顔が目に浮かぶ。(清 No.3 p.41)
<ここまで>丸大食品『丸大ロースハム』(1985)
「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」子どもにはもちろん男、女があるのだから、男の子だけの登場はいかがなものか。(武、清 No.2 p.19)
丸大食品『丸大ロースハム』(1986)
「佐藤さんの奥様へ、健康のバトンタッチ」女であれ、男であれ、人はそれぞれに自分の名前を持っている。一人の人間に、いわば、"所有代名詞"をかぶせて「~~さん(男)の奥さん」と"役割"で呼ぶことの異様さは、女と男を入れ替えてみれば男の目にも明らかなはず。夫であれ、妻であれ、人は誰の所有物でも、所属物でもない。(清 No.3 p.41)
丸大食品『丸大焼肉』(1982-4)
「お母さんのアイデアで(Mom's idea)
三菱電機『オーブンレンジ』(1985)
「料理で愛をのがしているあなた。このボタンを押して下さい。料理の手順を光が教えてくれます」「料理ごときで、この愛のがしてなるものか」料理=お嫁さんのイメージ。その上、女二人を競わせるというのが不愉快。(昌 No.3 p.8)
サントリー『サントリーレッド』(1986)
一人旅をする夫とおいてけぼりの妻のワンパターンCM。(万 No.3 p.9)
タイガー魔法瓶『マイコンジャー炊飯器
炊きたて』(1986)[2]
「僕にピッタシ」そんなに「僕にピッタシ」なのなら、食べて笑うだけでなく、自分で炊いて女にも食べさせたほうが、より「ピッタシ」感が出せるのでは。(昌 No.3 p.10)
積水化学工業『ハンガーネット 』(1986)
「キッチンは女の顔です。キッチンがブスだと
恥ずかしいよ(A kitchen is her face.
It's embarrassing if kitchen is ugly.)」
コダック『コダカラー』(1986)
「心配!」女が男を抱きかかえたカップルをことさらに哀れっぽく描いて「心配!」と指摘。「コダックを使う・使わない」にかこつけて"女性上位"を揶揄している。男が女を抱きかかえるという図には、男が女の生活を支えてやるという意味が含まれている。女の経済的従属性の原因を掘り下げることなく繰り返されるこのような図式の表現が、反動的な役割を果たすだけだということは自明であろう。(剛 No.3 p.12)
大阪ガス『炊飯器 マイコン強火炊き』(1986)
「おかえりなさい」女は家で男の帰りを待ちながら、ご飯を用意するもの、ときめつけているようだ。エプロン姿は、女=料理する人、という思想をあらわしていて、不愉快。(敏、清 No.3 p.12)
カシオ計算機『データバンク』(1986)
会社の会議中らしいが、一同男ばかり。14~5人の中に女が一人もいないのはどういうことか。(幸、敏 No.3 p.13)
フマキラー『ベープマット』(1986)
あきらかにこれは、テレビCMの中で今まで女がさせられていた役に男がそっくりそのまま入れ替わったものと言える。(清 No.3 p.14)
大日本除虫菊『金鳥 ゴン』(1986)
何となくイヤで、気分の悪くなるCM。女の働く意識を全くバカにしたような感じ。それも、女に女を非難させているところが不愉快。(昌、多、清 No.3 p.15)
映画予告『レイザーバック フェノミナ』(1985)
「フェノミナ」という映画のCMにかなり残酷で(血を流してたり)気持ちのわるい(大人がみても)シーンが多くあった。TVをみていて突然でてくるCMだけに、子供への影響も考えて、やめてもらいたい。(東京・坂上 No.3 p.28)
映画予告『ザ・ショック』(1977)
映画予告『新・13日の金曜日』(1985)
(深夜)映画予告『バタリオン』(1985)
白子『白子のり』(1980s)
職場を舞台に1人だけ白子のりを知らない部下を登場させて、その部下を伊東四朗が威圧、あるいはシカト(無視)するというパターンが続いていた。(清 No.4 p.7)
ヤマハ『エレクトーン』(1985)
「大人になったら、エレクトーン弾ける、お嫁さんもらうんだ(When I grow up, I'll get a wife who can play the electone)」(No.4 p.7)
松下電器産業(現パナソニック)
『キャニスターV』(1986)
「親のめんどうも見てー」女だけに親の面倒、すなわち老親の介護、老人福祉を担わせよう(押しつけよう)という視点が不愉快。(千 No.4 p.8)
ライオン『ピンキー』(1986)
女性が洗濯用合成洗剤のCMに出演するのは、ありふれた従来パターンだが、アグネスさんが結婚した途端に主婦役というのは少し酷いのでは。(清 No.4 p.9)
三菱蛍光灯『ルピカ』(1987)
ユニ・チャーム『ウルトラムーニープラス』(1989)
ユニチャーム『ウルトラムーニー』(198?)
<結婚したら主婦CM>
1.花王『新酵素ザブ』(1986)
ネッスル『ネスカフェ ゴールドブレンド』(1986)
体の大小だけでなく、位置の上下(男はソファに腰かけ、女はカーペットに直接座る、というような)が社会的な権力関係や男女の性関係を表わす。(清 No.4 p.10)
ライオン『新スマイル』(1986)
「今日も一日お疲れ目さま」全員男で、女は一人もいない。女の人も、ちゃんと仕事を持っている人がいるのだから、女の人がまざっているはず。混合にすべきです。(敏 No.3 p.14)[3]街頭、ゴーカート篇が流されているが、あいも変わらず全員男。女は1人もいない。(清 No.4 p.10-1)
日本電信電話『カエルコール』(1986)
結局は「男は外で仕事、女は家で家事」「私作る(そして待つ)人、僕食べる人」のパターンに変わりない。(清 No.3 p.44)
はごろも缶詰『シーチキンマイルド』(1983)
ピップフジモト『フジちゃんのマミーパット』
(1986)バカなCM(No.6 p.75)
イギン(1986)
「愛を取り戻すイギンのブラック」シンデレラコンプレックスか何か知らぬが、女をひたすら待つ女として描いた、まるでハーレクイン・ロマンスのようなCM。女はただ待つだけ。男が戻って来るか来ないかは、男の気持ち次第。決めるのは男。「待つ女」というのは、結局は男にとってとても都合のいい女なのだ。(清 No.4 p.13)
日本電気『きれいホン』(1986)
いじらしく、ひたすら耐えて待つ女の典型。前項「イギン」と同様、女に対して常に支配者でありたいという男の身勝手な願望にしかすぎない。(清 No.4 p.14)
象印マホービン『マイコン炊飯ジャー』(1986)
「いろいろ炊けるの女です」画面に6人の女が炊飯器を下げて登場するが、そのうちの1人はセーラー服を着た14~5才の女の子。(清 No.4 p.14)
森永乳業『クリープクリスティ』(1986)
映画の撮影シーン。働いているのは全員男ばかり。
休憩となり、女がコーヒーを運んでくる。
ナショナル『オーブン電子レンジ』(1986)
「お父さん、欲しいわ」
日本生命保険『JUST BIG・YOU』(1986)
中高生の男女を登場させて、女子生徒に男子生徒の身の回りの世話(繕いもの)をさせる。(No.4 p.15)
ブルボン『アーモンド オー』(1986)[2]
中高生の男女を登場させて、男子生徒はスポーツをし、女子生徒はそれを陰ながら応援する。(No.4 p.15)
ニチレイ『中高生のお弁当』(1986)
「あげます」女を物(食べ物)同然に扱う発想がある。(清 No.4 p.15)
白元(現白元アース)『パラゾール ノンカット』
(1986)
女の子の口調が庇護されるのを期待する媚びがほの見えて気分が悪い。まるで「私に悪い虫がつかないように守ってね」と言っているように聞こえる。きっと、おませな口調がそんな風に聞こえてしまうのだろうが、このセリフどうにかしてほしい。(真 No.4 p.15-6)
小林製薬『モスノー』(1986)
ほぼ同じシチュエーション(No.4 p.16)
ライオン『アクロン』(1986)
「母さんが洗えばセーターかろやか」画面ではセーター姿の父親、男の子、女の子の3人が軽やかにタップを踏んでいる。ふさふさの毛をした子犬も一緒にタップを踏んでいる。母親の姿は画面に登場しない。
ユニ・チャーム『チャームナップミニ』(1986)
20年前ならいざ知らず、今どき初潮を迎えて泣く子がいるでしょうか。生理は、そんなに不安や悲しさをもたらすものでしょうか。今の子なら、むしろ成熟の証として誇らしく思うと思うのですが……。(立松(女性) No.4 p.16)
呉羽化学工業(現クレハ)『クレ ポリメイト』
(1986)
「アッパレ、ピカピカママ」家の中を常にピカピカに磨きあげているのは女の務め、という強迫観念を押しつける、馬鹿馬鹿しいまでに不愉快なCM。(清 No.4 p.35)
<ここまで>アース製薬『セボン』(1986)
芳香剤と洗浄剤とが一緒になったことを「結婚した」と表現して、そのために結婚衣裳の男女を登場させたところまではわかるが、なぜ男が芳香剤の役で、女が洗浄剤の役をしなければならないのか。ウェディングドレス姿でせっせと掃除をさせられるというのは、結婚=主婦=家事役、という役割分業イデオロギーを見事に象徴するCMといえる。(清 No.4 p.35)
徳島製粉『金ちゃんヌードル』(1986)
[2]カシオ『カシオワード』(1986)
男中心の不愉快なCM。手術中の医師ではあるまいし、自分の額の汗ぐらい自分でふいてほしい。[2]女性の上役が男性の部下をどなりつけるというCMが同時期に放映されている。(真、清 No.4 p.38)
大正製薬『サモン内服液』(1986)
2人のセリフやビートたけしの表情がおかしいのでついつい見てしまうが、何度も見ているうちに、このCMは働く女を揶揄していると気になってきた。オフィスラブを匂わせ、まるで女は仕事の場に色恋沙汰を持ちこむと言っているみたいだ。また女にだけ、セックスを思わせるような姿態をとらせるのは不愉快である。(真 No.4 p.38)
マスダヤ(現増田屋コーポレーション)
『ルミちゃん』(1983)
マスダヤ(現増田屋コーポレーション)
『ルミちゃん』(1986)
人形遊びは女の子という図式をやめて、両方一緒に遊んでいるCMにすればいいと思う。人形をおんぶしている男の子を見て、あれ買ってという男の子もいるだろうし、ミルクを飲ませている男の子を見て、うちと同じだねという父親だっているかもしれない。楽しいと思うな。(真 No.4 p.39)
富士写真フイルム(現富士フイルム)
『フジカラーHR』(1986)
女性を、常に男性に見られるものとして扱う視点から描かれたCMである。(尚 No.4 p.39)
<ここまで>日清製油(現日清オイリオ)『日清サラダ油』
(1986)
「男心を一本釣り」彼が試合に出かけるので、彼女(女子高生)がフライをつくる。内助の功、女の武器は料理、というCM。(No.4 p.39)
NTT『ビジネスホンE』(198?)