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なかなか好感CM(80’s)

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あなたは日本の1980年代のCMを見たこ
とがありますか。当時のCMは現在よりも性別
役割分業の傾向が強い表現がたくさんありま
した。このページは、当時「コマーシャルの
中の男女役割を問い直す会」によって指摘さ
れてきたうちの「なかなか好感CM」という
カテゴリーのCMを集めました。あなたは性別
役割分業の視点からみて、どの表現がそろそ
ろやめてほしいのか分かりますか。続きをよ
むを押すと当時の会報に記載された視聴者の
意見が見られます。

ライオン『ママクリスタ』(1984)

趣味としての料理場面ではなく、はっきりと家事としての台所仕事に男が登場したのは、日本のコマーシャルとしては初めてではないか? それもごく自然なふるまいとして描かれていて、とても好感が持てる。(No.1 p.5)

ライオン『レディーナ』(1984)

「よかったみたい」赤ちゃんのオムツの心配を父親がする、すなわち育児への父親の参加を示唆しているところがよい。(剛 No.1 p.5)

花王『スーパーザブ』(1984)

従来のパターンなら母親が娘に、あるいは男が女に説明するところを、父親が息子に説明するというところに新しい視点が見られる。(剛、清 No.1 p.5)

カゴメソース(1984)

ミツカン『味ぽん ゆずぽん』(1984)

食べ物を前に、男の人と子どもの組み合わせがほほえましい。父親不在の食事風景が当たり前のようになっている世の中で、こういうCMは大切にしたい。(万、容、昌 No.1 p.6)

サンヨー食品『サッポロ一番
スナックラーメン』(1984)

見ようによっては、ハウス食品のCM「私つくる人、僕食べる人」を意識的に逆転させた、愉快な面白CM。(清 No.1 p.6)

ハナマルキ『だし入り味噌』(1984)

広い野原に味噌汁を捧げ持つ男性ミュージシャンと男の子が映し出され、余分なセリフもなく好感が持てる。(No.1 p.9)

塩野義製薬『パイロンAM錠』(1984)

「風邪の時だけ、優しくしてあげる」良妻風の風情の中でのセリフが面白い。優しいだけが女じゃない。(No.1 p.10)

キッコーマン『ラグー ピザクイック』(1984)

オチがついてはいるが、男性と子どもの組み合わせがほほえましい。(容 No.1 p.13)

雪印『ネオソフト』(1984)

男性が女の子の世話をやいている様子がほほえましい。(容 No.1 p.13)

富士フイルム『SUPER HG』(1984)

2人は対等という印象が良い。(昌 No.1 p.13)

日本国有鉄道『ナイスミディパス』(1984)

「女は発ちます!」解放感と、「女は発ちます」のフレーズが前向きさをよく表している。(昌、薫 No.2 p.4)

エバラ食品工業『焼肉のたれ 黄金の味』(1985)

見方によっては父親中心の家庭ともとれるし、父親は仕事が忙しくコミュニケーションがとれていないから、ともとれるが、一応家族のつながりにスポットをあてている点では感じがいいと思う。(裕 No.2 p.5)

ライオン『チャーミーグリーン』(1985)
(1983)

夫婦が共同して家事をする姿が、押しつけがましくなく、サラリと自然に描かれているさまが好感がもてる。いわゆる友達夫婦と呼ばれる若い世代だけでなく、おじいさんとおばあさんも登場させ、さりげなく手をつながせているところがとてもほほえましく、好ましい。(清 No.2 p.5)

ライオン『チャーミーグリーン』(1986)

サントリー『生ビール』(1985)

女ばかりがサービスしなくてはならないということはない。男女のペンギンの表情が自然なのがよい。(万 No.2 p.5)

ナショナル『新・子そうじ君』(1985)
「お父さん 出番ですよ!」

男性が家事に協力している点がよい。これまでにあまり見たことがないと思う。(あ No.2 p.15)

日本航空『沖縄 all islands』(1985)

従来の、女が作って男にサービス、でないところがいい。(清 No.2 p.15)

サントリー『ビーハイ』(1985)

今までの亭主関白を脱した妻(パートナー)への思いやりと新製品の発売のアピールとを巧みに結びつけてお見事。(綾 No.2 p.15)

味の素AGF『マキシム レギュラーコーヒー』
(1985)

「コーヒー入れようか」この程度のやさしさにホロリとくるほどに日本の男は家の中では何もしていない、というのが現実なのかもしれないが…。(清 No.3 p.5-6)

ハウス食品工業(現ハウス食品)
『ジャワカレー』(1985)

男だけでカレー作りに興じるさまが軽やかに描かれている。リゾート先で、いかにも遊びでやっている風の状況設定には限界があるが、ここまで楽しそうにやられると、料理好きの男性を増やす増やす効果がありそう。(剛 No.3 p.6)

薩摩酒造『さつま白波』(1985)

「おじさんも男、おばさんも女」というセリフに少々引っかかるが、男性も女性も一緒になって、お酒を楽しむフリータイムを、一人の女、男として遊ぶという雰囲気は、見ていて豪快で、ジメジメしたところや、セクシャルな面を抜け出ていて良い。(陽 No.3 p.7)

ネスレ『ネスカフェ エクセラ』(1986)

「子どもの入学と同時に、学生に戻った私」このCMの女性は生き生きと人生を楽しんでいるのが分かる。階段を上がる足取りも軽いし、積極的に話しに加わり、その場の中心という雰囲気がある。コーヒーを渡してあげる女性も、この年配の彼女をさりげなく、応援している感じがよくでている。(真 No.3 p.37)

富士写真フイルム(現富士フイルム)
『フジカ シングル8』(1965)

「私にも写せます」女は機械に弱い、という神話を作ってしまった。(清 No.3 p.37)

旭光学工業(現リコーイメージング)
『ペンタックス A3デート』(1985)

「逆立ちしても、できないと思っていました」『フジカ シングル8』以来、簡単なカメラ、簡単なビデオには、ひたすら女性タレントが起用されてきたが、その安直な発想の逆を狙った新しい視点がユニーク。(清 No.3 .37)

<1~4「簡単-女」図式のカメラCM>

1.日立製作所『マスタックス ムービー』(1985)

2.富士写真フイルム(現富士フイルム)
『カルディア』(1985)[2][3]

3.ニコン『ピカイチ』(1985)

4.松下電器産業(現パナソニック)『マック
ロード370』(1985)

1-4の逆を狙った新しい視点
ペンタックス『A3デート』(1985)

松下電器産業(現パナソニック)
『キャリオカ Hi』(1985)

「自分でやったら」休憩時間まで無視して平然、当然だと思っている上司(男)をギャフンとさせた女の態度は立派。ただ、女性社員が外国人というところに現実性が感じられず残念。(万 No.3 p.37)

セブンイレブン(1985)

「私はこうですが、彼はこうです」今まで結婚している男女を描いたCMは、一緒であることがよいこと、という視点が多かったけれど、これは、あなたはあなた、私は私は、それでもけっこう幸せです、というところが好感がもてる。(薫 No.3 p.38)

ノエビア化粧品(198?)[2]

「働く女性は美しい」男女雇用機会均等の施行以前に、さっそうと働く女性パイロットを登場させて、さわやか。(清 No.3 p.38)

松下電器産業(現パナソニック)
『掃除機 キャニスター』(1985)

「夫のためー」意見の分かれたCM。三田さんをずっこけさせることにより、主婦たちの「夫のため」というセリフを完全に茶化しているところが面白いという意見が大勢を占めたが、それでも女が掃除をしていることに変わりはなく、女に女を非難させているところはよくない。(No.3 p.38)

味の素『マヨネーズ』(1986)

子ども、それも男の子が自分でお好み焼きを作っている。この家庭では、子どもや父が、日常的に自分の食べものを作っていることがうかがえて、いいなと思う。(和 No.4 p.3)

味の素『ギフト』(1985)
「料理は、ロマンスです。」

寿がきや『うどん』(1986)
「今日、彼は主夫です」

東海漬物『きゅうりのキューちゃん』(1986)

日本コカ・コーラ『ファンタ』(1986)

日本国有鉄道『ナイスミディパス』(1986)

「女の特権です」ゴマすって、ゴマすって、万全の準備を整えて、やっとお許しを頂いて同窓会や婦人会の旅行に行かしていただく、というのは一昔前の時代でしたよね。伸びのびとした女の身振りとセリフ。(万 No.4 p.4)

カンコー学生服(1986)

日本のCMで男が1人で洗濯するというシーンはおそらく初めてではないだろうか。そういう意味で、このCMは画期的と言えよう。(清 No.4 p.4)

大塚製薬『オロナインH 軟膏』(1986)

「北国・会津の少女剣士。」これまでスポーツする子どもというと、男の子がズラッと並び、女子は申し訳程度に、まるでオマケか何かのように画面の端っこに1人いる、というのが多かった。それがこのCMでは、女子が主役。やっとこういうCMが登場した、と素直に嬉しい。(真 No.4 p.5)

久光製薬『サロンパスA』(1986)[2]

これもどんでん返しの手法であるが、宇宙服を脱ぐと女性、という場面の意外性がさりげなく、それでいて実に鮮やかである。従来肩こりのCMで女性が出てくる場合、そのほとんどが家事をして肩がこったという描き方であったが、このCMは働く女性を自然に描いて好感が持てる。(清 No.4 p.6)

ネッスル(現ネスレ)『マギー カレーリッチ』
(1986)

従来パターンを意図的に入れ替えて、男が説明して、女が食べる。女の「私、食べる人」をとても感じよく描いている。(清 No.4 p.32)

日本生命『ナイスデイ』(1986)

「素敵に一生。」1人で自由に生きる女の視点がうかがえて好感が持てる。(清 No.4 p.33)

<1~5.職場で働く女性を描いたCM>

1.久光製薬『サロンパス-ハイ』(1986)

働く女性が嫌味なく登場している感じがする。泉ピン子さんが、シャキシャキしたワーキングウーマンというイメージである。(裕 No.4 p.34)

2.プロミス『パルカード』(1989)

3.日本リーバ『ラーマ ソフト』(1991)

※このページは『コマーシャルの中の男女役割を問い直す会 会報(WANミニコミ図書館 https://wan.or.jp/dwan/dantai/detail/60)
1,2,3,4,5,6,7,8,9号』(1985-95 PDF)を参考にしました。
なお、企業名からは株式会社を略し、当時の商号を記載し、商号の変更については(現~~)という形で記載しました。
()内のCMの放映年については1年ほど前後することがあります。

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