女装の段階
第一段階
Googleの広告がドレスとワンピースだらけになる。
第二段階
駅のトイレの混雑状況に詳しくなる。僕は、ワンピースに着替えるのに20秒しかかからないから、綺麗で混んでいてウォッシュレット完備のトイレよりも、汚くても空いている和式トイレの方が良い。
第三段階
トイレの中の張り紙、「不審な人物、現場を見かけられた方は駅係員までご一報ください」の不審な人物とは自分ではないかと疑う。
第四段階(ほとんど同じ頃)
交番に行って、自分が変質者か聞いてみる。答え「服装の自由ですから」。日本はいい国だ。
第五段階
女性からの視線が突き刺さる。
第六段階
見知らぬ人から尾行される。
第七段階
YouTubeの広告でスキンケアの商品が流れる。女優が推薦している。
第八段階
女子トイレに入ってみたくなる。(絶対に入ってはいけない)
第九段階
男が離れていく。見て見ぬふりをされる。社会的な信用がなくなる。
第十段階
着られないドレスを買って、失敗する。返品はしない。(失敗もまた大切な情報だから)
第十一段階
こんなに色の種類があるなんて知らなかった。
第十二段階
赤ちゃんの声や存在に敏感になる。
第十三段階
何だ、こんなもんか、と思う。
お金をかけずに、過激化もしなくていいから、もっと直観に反することをやろう。