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自家用車とダニング=クルーガー効果

今、僕は30代だけれど、自家用車を持っていません。
近い将来に、もつつもりもありません。
生涯、車を買うことはないだろうと思います。

それは、自動運転車が開発されるから、とか
Uberを利用すればいいとか、技術革新の理由もありますが、
最大の理由は交通事故です。

僕の実家には2017年8月まで自家用車がありました。
シルバーのトヨタ・ヴィッツです。
2000年頃に購入したオートマ車でした。
しかし、2017年9月下旬に父親が事故を起こしたのです。

自宅から200mほどの、近所を運転しているときに、
よそ見運転をした隙に、ある一軒家の門付近の壁に自家用車の角をぶつけてしまったのです。
結構なスピードが出ていて、かなり危ない事故だった(そうです)。
その後、自家用車はレッカー車で移動して、使い物にならなくなりました。

数日経って、両親はその一軒家を訪れて、謝罪しました。
損害賠償などのお金の問題にはならなりませんでしたが、
父親はこれに懲りて、自動車を運転することはなくなりました。

ここで話が終われば、昨今話題になっている高齢者ドライバー問題で終わりです。
でも、話はまだ続きます。

問題は、僕も自動車の運転が下手かもしれないと認識したことです。

こんな調査結果があります。
Svenson(1981)の調査によると、161人のスウェーデンとアメリカの学生に、
彼らの運転スキルと運転の安全性について、他のドライバーとの比較について聞いたところ、

運転スキルについては
93%(アメリカの学生)、
69%(スウェーデンの学生)
が自分は上位50%に入り、

運転の安全性については
88%(アメリカの学生)、
77%(スウェーデンの学生)、
が自分は上位50%に入るという調査結果が出ました。
WikipediaのIllusory superiorityのページより引用

僕の父親は、運転が平均よりも下手だし、それは僕も同じである可能性が高いのです。
だから、父親の事故から自分自身が学びました。
僕も自動車を運転しない方がいいし、運転スキルや安全性について
自己過信に陥っているドライバーにも近寄らない方がいいと。
だから、僕の実家には自家用車がないし、
これからも購入する予定はないのです。