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錯視とファッション

あなたはミュラー・リヤー錯視をご存知ですか。
ミューラー・リヤーが1889年に発表した錯視です。
以下の3本の線は上から2番目の線が一番長いように見えますが、実際には3本とも同じ長さです。

次に、チェッカーシャドウ錯視をご存知ですか。
エドワード・エーデルソンが1995年に発表した錯視です。
AとBの色は違う色に見えますが、実際には同じ色です。

3つ目に、シェパードのテーブルをご存知ですか。
ロジャー・シェパードが1990年に発表した錯視です。
2つのテーブルの大きさは違うように見えますが、実際には同じ大きさです。

4つ目に、斜塔錯視をご存知ですか。
フレデリック・キングダム、アリ・ユネッシ、イリーナ・ゲオルギューが2007年に発表した錯視です。
右の塔が左の塔よりも傾いているように見えますが、実際には同じ写真です。

5つ目に、性別の錯覚をご存知ですか。
リチャード・ラッセルが2009年に発表した錯視です。
一方が女性に、他方が男性に見えますが、実際にはコントラストの違いしかありません。

以上の5つの錯視は、それぞれ違う長さ、色、大きさ、傾き、性別だと間違えてしまいそうですが、
実際には同じです。

私は、ファッションにおいても、同じことが言えると思います。
つまり、ワンピースやドレスを着る男がいても構わないと思います。
はじめは錯視と同じような効果があるかもしれません。
見た人を騙しているような気持ちもします。
しかし、本当は、正しいことなのです。
男女は平等なのだから、ファッションにおいても平等が達成されるのは当然のことです。