ホーム > 日本脱出

日本脱出

8 / 8 1 2 3 4 5 6 7 8
  • escapejapan-picture1
  • escapejapan-picture2

発言と離脱

日本人男子との恋愛にお困
りのみなさん! ガイジン男子に
目を向けてみませんか?
ミサコ・ロックス『もうガイジン
にしました。』
(2013)
「そんなに日本でモテない
なら、日本を出て海外に行けばいいじ
ゃん。外国で婚活してくれば?」
中村綾花『世界婚活』(2012)p.9

ハワイで婚活する日本人女性

「……とにかく、仕事辞め
るってのはそんなに簡単なことじゃな
いんだ」
「じゃあ、何よりは簡単なわけ?」
「どういう意味?」
「隆にとって、仕事辞めることと比べ
たら、何のほうが簡単なん?」
「何のほうって……」
北川恵海『ちょっと今から
仕事やめてくる』
(2015)p.109-10
少し手を抜いたりリフレッシュするには、周囲がサボるきっかけをくれるとありがたい。
 アメリカ人と結婚して移住し、子育てが始まったばかりの若い友人は、誕生日の日に近所の先輩ママたちが一日外に連れ出してくれたという。先輩ママたちは彼女の夫に、「誕生日祝いをするから、(彼女を)ちょっと借りるわよ」と言って、誕生日の人は無料になるカフェに彼女を連れて行ってくれた。そしてそういったお店をいくつかはしごして、息抜きして帰宅。新米パパはその間、赤ちゃんとべったりで育児と家事。「リフレッシュしました~!」と、満面の笑顔がSNSに載っていた。
佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』(2017)p.131
今振り返ってみると、僕は迷ったときにはなるべくチャレンジングな選択肢を選ぶようにしてきたと思います。ファミコンを作ろうと思ったときも、アメリカに転職を決めたときも、ナイアンティックに転職したときもです。チャレンジをしない方が楽だし、同じことを続けていれば、それなりに成果も出ると思います。でも僕は新しいこと、面白いことを生む可能性があることには積極的に挑戦したいといつも思っています。それはそもそもチャレンジできるということ自体が恵まれていると思うからです。
野村達雄『ど田舎生まれ、ポケモンGOをつくる』(2017)p.194
4年前のいまごろ。私は、運
命を変えるため海を渡りました。やっ
てきたのはインドネシア。AKB48の一
員としてパッとしない人生を歩んでい
た私は、自分らしく輝ける、私だけの
居場所を探しにこの場所にやってきた
のです。そこで最初に覚えた言葉。そ
れが、「ガパパ」。インドネシア語で
「大丈夫」「ノープロブレム」の意味
で、おおらかでフレンドリーなインド
ネシア人らしいキーワード。
仲川遥香『ガパパ!』(2016)p.1-5
モノを残すか捨てるか見極める
ときも、「持っていて幸せかどうか」、
つまり、「持っていて心がときめくかど
うか」を基準にするべきなのです。心が
ときめかない服を着て、幸せでしょうか
。積ん読したままの、心がときめかない
本に囲まれていて、幸せを感じますか。
けっして身につけることはないとわかっ
ているアクセサリーを持っていて、幸せ
な瞬間が訪れるでししょうか。
近藤麻理恵『人生がときめく
片づけの魔法』
(2011)p.63
いま3.3人で1人の高齢者を支え
ているが、2030年ごろには1.8人で1
人を支えることになる。世界一の借金
をかかえ、このシステムでやっていけ
ないことは明白だ。選挙年齢を引き下
げて、政治の決定権を若者に移し、高
齢者は低い給付でガマンする、それが
子孫への思いやりではないか。
島澤諭、山下努『孫は祖父より
1億円損をする』
(2009)表紙裏
2020年 女性の半数が50歳超え
2024年 全国民の3人に1人が65歳
以上
2027年 輸血用血液が不足
2033年 3戸に1戸が空き家に
2039年 火葬場が不足
2040年 自治体の半数が消滅
2042年 高齢者人口がピークを迎える
河合雅司『未来の年表』(2017)表紙帯
北海道の自治体にとって、夕
張市の財政破綻は「対岸の火事」では
ない。人口減少による税収の急激な低
下がもたらす危機をどこよりも早く実
感しているはずだ。そう考えた取材班
は北海道の全179自治体を対象にアン
ケートを実施し、その9割以上にあた
る166の自治体から回答を得た。
 このアンケートを実施するにあたっ
て、放送する際には自治体名を公表し
ない、ということを約束した。自治体
が直面している問題の深刻さと行政の
本音を引き出したかったからだ。
 その結果、返ってきた回答用紙には
、とても住民の前では口に出すことの
できない、現役の自治体職員たちの強
い危機感が綴られていた。
「自治体として生き残れるのか、仮に
生き残れたとしても健全に行財政運営
ができるのか非常に危機感を持ってい
る」
「人口減少の結果、税収だけではなく
国民健康保険の運営に支障が出ていて
、住民生活に影響を及ぼしている。脆
弱な財政基盤の中では限界がある」
「地域経済は低迷の一途をたどり、税
収の落ち込み、年金・医療・介護等の
社会保障費の負担増など、過疎地域の
小さな町村は自治体で(著者注:行政
サービスを)維持することが困難にな
る。手立てを講じることができず、大
きな危機感を感じている」
「これまでと同様の行政サービスを享
受するには行政が自助努力を行ったう
えで、住民にもこれまで以上の負担を
求めることになり、住民に理解しても
らえるかが課題。理解が得られなけれ
ば行政サービスの低下もやむを得ない」
「今後の人口減少や財政規模の縮小を
考慮すると、現状の公共サービスを続
けていくことは非常に困難。特に、保
有している老朽化した公共施設を将来
にわたって維持することは困難であり
、公共施設の縮減に取り組む必要があ
る」
「地域コミュニティが維持できないた
め、集落が維持できなくなる予想。高
齢化により地域の担い手が不足。補う
行政職員の数も限られており限界が見
え始めている」
 アンケートで現状の行政サービスを
今後維持し続けることができるのかに
ついてたずねたところ、水道につい
ては67%、道路については58%、学校
については59%の自治体が「現状を維
持することが困難である」と回答した
。さらに、78%の自治体は「今後の人
材確保に不安がある」と回答。複数の
自治体ですでに欠員が生じ、本来必要
な職員の確保ができていない状況にあ
ることがわかった。
NHKスペシャル取材班
『縮小ニッポンの衝撃』(2017)p.112-4

在留邦人総数(永住者+長期滞在者)1996~2018

8 / 8 1 2 3 4 5 6 7 8