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行動する女たちの会

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<行動する女たちの会>

行動する女が未来を拓く −行動する女たちの会
20年の記録−(ダイジェスト)

作詞: なかにし礼『恋の奴隷』(1969)

「あなたと逢ったその日から
恋の奴隷になりました
あなたの膝にからみつく
小犬のように
だからいつもそばにおいてね
邪魔しないから
悪い時はどうぞぶってね
あなた好みのあなた好みの
女になりたい」
なかにし礼は「恋の奴隷」を作った人ですが、「女性はこの会のメンバーのように正義感の固りみたいな人もいるし、男にすがらなくては生きてゆけない女性もいるしそんな女の弱さをもった人に僕は惹きつけられるし、それが作詞のモチーフになってるからって女性を蔑視してるなんて全然わかりませんね。」
(行動する女たちの会資料集成 第5巻 p.62)

奥村チヨさんの20年後の告白

20年後、この歌を歌った奥村チヨがNHKスタジオパークで告白した。「私はこんな歌を歌うタイプの人間ではなく、この歌がイヤだった。しかしプロダクションの要請でやむをえず歌った。私は『終着駅』という歌を歌いたかった。会社にその旨申し出ると『この歌はまだはやい』といわれた。それならやめると言った時、『終着駅』を歌わせてもらった。ベタベタするのは嫌いで、私は私というタイプなのです。」
行動する会記録集編集委員会『行動する女たちが拓いた道』(1999)p.32-3

サンスター『ニューグリーンサンスター』(1973)

花王『メリットシャンプー』(1973)

口中がくさい(歯みがきのCM)、フケが落ちている(シャンプー)というだけで、男が女から離れていく描写など、まるで女は品物なみ。(杉田マキ 「女」No.1 p.174-5)

作詞: 山上路夫『世界は二人のために』(1967)
第18回NHK紅白歌合戦出場

「あなたと二人」
「二人のため 世界はあるの」

作詞: 北山修『花嫁』(1971)
第22回NHK紅白歌合戦出場

「命かけて燃えた
恋が結ばれる」

作詞: 小坂明子『あなた』(1973)
第25回NHK紅白歌合戦出場

「もしも私が家を建てたなら」
「家の外では坊やが遊び
坊やの横にはあなた」
そして私はレースを編むのよ」 『世界は二人のために』にしても、『花嫁』にしても、結婚をロマン的に、詩的に歌ったものはヒットするようだ。(酒井ゆか子 「女」No.2 p.196)

作詞: 千家和也『あなたにあげる』(1974)
第26回NHK紅白歌合戦出場

「可愛いだけの 恋なんて
あなたにあげる 私をあげる
あゝあなたの 私になりたいの」
どうして女だけがあげるなのでしょうか。

作詞: 橋本淳『わたし女ですもの』(1974)
第26回NHK紅白歌合戦出場

「愛を求めてすがり生きる
わたし女ですもの」

作詞: 千家和也『女の純情』(1974)
第26回NHK紅白歌合戦出場

「お側にいるのが 迷惑ならば
何処か陰にかくれて あなたを見てるわ」
男性作詞家たちは、女が耐えて泣いてすがって生きて捨てられて旅に出る。そんな女性がお好みのようです。
(行動する女たちの会資料集成 第5巻 p.63)

作詞: 千家和也『ときめき』(1974)

「女の子にしたら最初で最後なの
大事にしてね、大事にしてね」
耳ざわりよく、詩的に歌われている故に、多くの少女たちは、知らず知らずのうちに、体制の網の目にからめとられてしまうということだ。(酒井ゆか子 「女」No.2 p.196)

作詞: なかにし礼『心のこり』(1975)
第26回NHK紅白歌合戦出場

「私バカよね おバカさんよね
うしろ指 うしろ指 さされても
あなた一人に命をかけて」

作詞: 阿久悠『ロマンス』(1975)
第26回NHK紅白歌合戦出場

「生まれて始めて 愛されて
私はきれいに なって行く」
愛されてきれいになるというのは、パターン化されていますね。
(行動する女たちの会資料集成 第5巻 p.63)

作詞: 関沢新一『大勝負』(1970)
第21,26回NHK紅白歌合戦出場

「一つ男は 勝たねばならぬ
二つ男は 惚れなきゃならぬ
三つ男は 泣いてはならぬ」
男の自由を束縛しています。男性ももっと本音で生きていってもらいたいものです。

ハウス食品工業『シャンメン』(1975)

「私、作る人」「僕、食べる人」国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会が抗議。1ヶ月ほどでCMの放送は中止。

ひらけ!ポンキッキ『パタパタママ』(1976)

フジテレビにて、担当者に対し、抗議と要望を申し入れた。「望んでも出口のない主婦の日常をチャカすとは主婦の痛みを知らなさすぎる」(中略)パタパタママはその後放映されていないようだが、この番組は76年度テレビ大賞、優秀番組賞を受賞したんだそうな。
(行動する女たちの会資料集成 第5巻 p.148)

伊藤園『お〜いお茶 お抹茶』(2020)[15秒]

科学技術庁『原子力の日 ポスター』(1978)

大阪府庁と通算局の出先機関に抗議に出かけた。(中略)結局、課長は「個人的にはあのポスターは問題があると思う」といわざるを得なかった。それをとらえて、「それでは、私たちと意見が一致しましたね、配布しませんね」ということになった。(「女」No.12 p.161)

毎日新聞『アサッテ君』(1978)

性に関する通俗的な意識にのって笑いを誘う姿勢や女のおかれている立場への思いやりのなさに対して、さっそく27日に抗議に行って来ました。
(行動する女たちの会資料集成 第5巻 p.326)

NHK教育テレビ 英会話II「亭主関白」
(1980 この回ではない。内容は無関係)

あなたは奥さんを完全にコントロールしているんですね。
もちろん! 女房なんてどうにでもなるものです。
奥さんの権利や感情を考えたことは?
そんなこと知ったことじゃない。私に尽くすのが妻の仕事なんですから。昔の人も言っている。女は夫をもって天となし、と。
大山夫人、ご主人は奥様を召使いと思っているようです。
仕方ありませんわ。
(行動する女たちの会資料集成 第1巻 p.155)

世界文化社『ワンダーブック 5月号』(1981)

ワンダーブックの返信。「"家事は、家族全員で分担すべきもの"というご意見は全くその通り。しかし、6月号では"おとうさんのにちようび"というテーマで、いろいろな家事(料理・育児・買い物・洗濯)にいそしむおとうさんが登場しています。あわせて見れば、"家事は家族全員で分担すべきもの"ということを、子どもたちにも理解してもらえる。
(行動する女たちの会資料集成 第6巻 p.95)

朝日新聞『フジ三太郎 優生保護法改悪支持』
(1983)行動する女たちの会が抗議

抗議を受けて、朝日新聞『フジ三太郎
優生保護法改悪批判』(1983)

マルマンH&B『禁煙パイポ』(1984)

「私はコレで会社を辞めました」自分の奥さんや同僚を小指で表しますか。こんな品のないことを子どもに教えます?「私の会社は女性や熟年のための健康を増進する商品を一貫して目指している。実は最初、女性の反感があってはマズイと思いOLや年輩の女性もモニターに頼んだが、オモシロイということだった。CM綱領も気にしたが、遅い時間にはヘンなのも多い。抗議は今までなかった。週刊誌などでは大変話題になり、好意的だ。
(行動する女たちの会資料集成 第6巻 p.436)

講談社『週刊モーニング』(1984)の車内広告
(アメリカの学生の反応)

「チチも愛読。ハシからハシまで大人のコミック」「これが出来た時、見てどう感じましたか」「私はただ、その時は美しいとだけ……」(我々四人)「エーッ美しい?!これが。これのどこが一体、美しいといえるんですか」(少しとまどいながら)「この…腕の…汗の部分が美しい…と」「ふざけないで下さい。それなら腕だけ写せばいいでしょう」「……」(ハシで乳首をつまんでいるところを指さして)「この部分はどうですか」「そこになりますと美しいとは、言えませんです…」A.B両氏は終始無言。「男性のペニスをハシでつまんでいる同じ様なコピーを見たらどう感じますか。三人順に答えて下さい」A氏「そんなことをする人はいないと思います。醜いと思う」「いないと言うけど実際あなた達は同じことをやっているんですよ」奥田氏「ただもう反省しています。今後はこの様なことの無いよう十分配慮しまして…」
(行動する女たちの会資料集成 第6巻 p.369-70)

朝日新聞『マリオン』(1985)の車内広告

「性の商品化だなんて神経質過ぎるんじゃ、女性社員や記者にも見せたが拒否反応はなかった」etc。明るい日射しとさわやかな笑顔にごまかされてしまいそうなポスターだが、男性週刊誌ならばともかく、朝日新聞のマリオンとあっては…。あなたも抗議を!
(行動する女たちの会資料集成 第6巻 p.460)

伊勢丹(1990)

以下は伊勢丹広告宣伝課の土屋氏とのやりとり。
全面広告を不快に思ったので。
黒人モデルですか。
まさか。全体から受ける印象が鳥肌立つようで。ピンク週刊誌の広告かと思った位で、伊勢丹にしてはあまりにセンスがないのでは。文化人類学でも半開きの目や口は欲情をそそるシンボルとしているが、そういったもので人目をひこうとしたのか。
そんな。このモデルはヴォーグにも出ているアメリカのトップモデルで、ウチとしてはそのファッションセンスの高さを出そうとしたわけで。
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.6)

サッポロビール『ティナ』(1988)

10代の少女が上半身ヌード、片手で乳房をおさえ、もう一方の手に缶ジュース。商品の個性化の時代の戦略に企業は四苦八苦している現在、この広告/商品は誰に向けて発せられていると思いますか。この広告が一消費者のあなたにどう映っているか、そしてそれが購買意欲や、企業イメージとどういう関係にあるか伝えてやろうではありませんか。
「不快だ」「買いたくない」のコトバは企業の生命線に振れるはずです。(日本女性学会 第35号 p.9)

<広告ウォッチング・プロジェクト
(日本女性学会 1988-9)>

エイズ予防財団ポスター(1991)

「製作の意図は。」
「性行為による感染で、唯一予防に有効なのはコンドームです。とにかくそれを皆に知ってほしい、ということ。それと海外での接触に注意、との二点で博報堂に依頼しました」
「海外では買春を前提として?」
「買春もあるかもしれませんが、自由恋愛もあるでしょう。」
「外国人差別を感じますが。」
「でも国内での感染も、外国人から、と推定されるのが多いんです」
「ヌードは女性差別では。」
「むしろ女性を守る、ということです。ヌードは無防備さを表現するためで、なぜ女性かと言えば、きれいだからですよ。男のなんか誰も見ねえよ、というのが普通じゃないですか。」
「ポスターへの批判は。」
「特に聞いてないですねえ。どこの国と比べても世界一いいポスター、と言う人もいたくらいです。WHOにも送りました。」
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.79)

テレビ東京系列『まいっちんぐマチコ先生』
(1981-3)

「白紙状態の子どもたちに、大人の歪んだ性意識・性文化を植えつける権利は誰にもない。マスコミの立場と責任を自覚しろ」と主張したが、テレビ東京の制作担当プロデューサーA氏(男性)は「私たちは、子どもたちを解放したいと思っているんですよ。この番組の制作意図というのは、受験競争・校内暴力・核家族化など様々な問題の中で、孤立し、うっ屈した子どもたちを、せめて30分でも解放してあげようというところにあるんです」と主張した。
(行動する女たちの会資料集成 第6巻 p.150)

シチズン『ジャンクション』(1990)

シチズン「ジャンクションは主に10代を対象にした商品。ポスターは東京都内だけに、140~150枚。雑誌に広告を出しました。
(中略)女性の体を手軽に使うメディアに批判があるのはご存知ですか?
博報堂の三上氏と小林氏「ポルノまがいのものと混同して誤解してほしくないし、若い人の見る目を信じています。
 揺れる気持ちやコピーを表現するには、本当は何も着ていない方がいいのですが、そうもいかないので、できるだけ自然に手を胸に当てるというギリギリの線でやっているわけです。」
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.19)

三楽(現メルシャン)『ローリングK』(1989)[2]

私たち(行動する女たちの会)はこの広告を「レイプを連想させる」と抗議したが、それに対しては「考えもしなかった」。
 ではいったい何でこのモデルは横たわっているのか。「広告とはロジック通り撮るものではない。ただビジュアル的にインパクトをねらっただけ」。
 何を描こうとしているのか。「女性の強さだ。からかいにも負けない毅然とした女を描いた」。
 強い女が、どうして泥にまみれなくちゃいけないのか。「ウーン、これはケンタッキーの土のイメージ………。」爆笑。
 性差別、レイプといった言葉にはあくまで頑なで「そんなつもりはない」の答えしか返ってこない。これは言わば会社への「誠意」なのだろう。
 話し合いも終わり近く、突然テレビカメラが入ってきた。アメリカのフォックスTVと言う。いったい誰が、どういうルートで連絡を取ったのかまったく不明。ともあれ日本の女のドキュメンタリーを撮って全米ネットで流す、とのことでいくつか質問にも答えた。
 (中略)29日、即時撤回とCF中止決定。
(行動する女たちの会資料集成 第7巻 p.267-8)

西武鉄道『西武園プール』広告
(1989)

私たちは28日に運輸省記者クラブで記者会見をした。(中略)記者会見の最中、三楽が「ローリングK」ポスターの撤去、CMの中止を決定したとの朗報が入り、私たちは全員有頂天だった。快挙!よし、西武鉄道の方も、!と士気が高まった。
 翌日から、新聞や週刊誌に、抗議のことが掲載されるようになった。
(行動する女たちの会資料集成 第7巻 p.270)

日立工機(1990)

次の2点について質問した。
1.広告はどういう人々を対象に、何をアピールする意図だったか。
2.今後もシリーズで続けていくのか。
8/20に日立工機よりFAXで回答が来た。女性差別など全く意図していなかった。今後の広告活動の参考にする、というようなあたりさわりのない内容だった。
(行動する女たちの会資料集成 第7巻 p.356)

シャープ『パーソナルワープロ 書院』(1989)

EATの会(平等法推進会議)「直子の代筆」と言うワープロ・ソフトが、シャープの「書院」シリーズのほとんどの機種に採用されているのをご存知でしょうか。
 書院の選択画面から「直子の代筆」を起動させると、ソフトの読み込み中に、「少々お待ち下さい。貴方の直子が文章作成の準備をしています。」という文章が画面右隅に表示されます。ソフトの読み込みが終わると、後は「直子」の質問に答えて行くだけで自動的に文章が作れます。
「直子の代筆」は、文章作成ソフトとしては有用性があるものかも知れませんが、その名称と名称に規定されたソフトの在り方が、少なくとも女性ユーザーの存在を全く無視していることは明らかだろうと思います。
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.48)

ヤマト運輸『伝言FAX』(1990)[変更後?]

FAXとハイレグにどんな関連があるわけ?と腹もたった。実は私もこのFAXの利用者で、それ以来利用するたびにこのCFを思い出して不快な気分は上塗りされた。
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.49)

日本みかん農協(1990)

頭の部分が完全に画面から切れたハイレグ女性をみかん風?にコラージュし、「袋ごと愛して」のナレーションのCFみかん農協からは音沙汰なし。こちらももちろん返信用封筒を入れたのだが。
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.49)

日本交通公社(JTB)と東京郵政局『自遊人II』
のポスターとパンフレットの下半分(1990)

「自由にそれぞれ自分の顔をイメージしてもらえれば」(JTB広報)との意図で、デザインも女性が担当した。
 しかし、複数の女性団体が加盟する「性暴力とたたかう女たちのネットワーク'90」は、先月下旬、「顔がなく、脚を広げた姿態は、男性の性の対象としての『体』をアピールするもので単なるキャッチの手段。宮崎事件にみられるようなゆがんだ性意識にもとづくもので、性暴力を助長する」と文書で抗議。ポスターやパンフレットの撤去と今後、同様の広告をしないことの二点を申し入れた。(中略)ポスター8700枚とパンフレット7万8000部を回収し、新たに風景を中心にした図柄のパンフレットを刷り直した。(読売新聞 1990年2月21日 30面)

浅田飴『パッション』(1989)[2]

「あなたのノドに入りたい。」日本女性学会会員の深沢純子さんがこう「警告」を発する。
「いま『ひどい』と話題になっているのは、南野陽子が『あなたのノドに入りたい』とアップで訴える浅田飴のCM。これは行動の対象になるかもしれません。(週刊文春 1990年3月8日号 p.180)

宮沢りえさん ヌード写真集『Santa Fe』(1991)

読売新聞「あの写真集がこんな大騒ぎになるなんて、私もビックリしています。」
行動する女たちの会「その騒ぎの大きなきっかけが、新聞の全面広告ではありませんか?」
読「一部に批判があるのは予想していましたが、10年前と違い、茶の間にヌードがこんなにあふれている時代ですからね。抵抗感も薄れていると思いまして……。」
行「「茶の間にヌードがあふれてる」という点こそ問題なのです。あふれているからいいじゃないかというのでは、新聞社の社会的責任はどうなるのでしょう。マスメディアには性差別の解消に積極的な働きを期待したいのです。それが、今回は結果的に差別を助長する役割を担ってしまったと、私たちは考えます。」
読「これがセクシャルハラスメントかと質問されても…。私の周囲にはまったくありませんし、そんなに大きな問題なんでしょうか? そもそもどんなことをさすのだか……。」
行「……!! では、女子差別撤廃条約というものをご存知ですか?」
読「いえ、存じません。女性差別なんてものが、今も本当にあるんですか。」
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.81)

オンワード樫山『五大陸』(1992)

電通クリエーティブディレクター加藤文近氏「ショッキング・暴力的といった反応はもしかしたら、というのがあったが、女性蔑視とかレイプ広告といったとらえ方をされるとは気がつかなかった。男性服に女性タレントを起用したのは歌舞伎の女形の感覚で、男として登場しているというアタマがあった。浅野温子の起用も女を売り物にしたタレントではないからだ。」
(中略)普通の感覚でこの写真を見たら「これはやばい」と思うのでは。どこからもクレームがつかなかったのは普通の感覚からかけ離れている。
「今思うとそうだが、やっている時はハイになっている。人と違うものを、驚かせるものを、と思ううちに通常の通念が欠けていく。カメラマンはジョックス・ダージェスと言い、アメリカで評価が高い。撮っているうちによりショッキングにエスカレートしていった。その時は女性が乱暴されているとは思わず、靴を脱いだり砂をかけたり、よりビジュアルにと、言ってみればワルノリしたフシがある。
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.164-5)

フジテレビドラマ『もう涙は見せない』(1993)

フジTVの広報担当あてに文書を出したところ、性差別なんてとんでもない、という絵にかいたような性差別企業の"模範解答"が届いた。
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.221)

建設省『治水推進ポスター』(1993)

(行動する女たちの会とは無関係)前田都議は即座に同じ社会党都議8人の連名で東京都に抗議。内容は若竹市議の抗議に加え、「スカートの裾のところから水が滴っているのが、あたかもお漏らししているふうに見えて不快だ」と、女性蔑視のデザインであることを強調した。この抗議を受けた東京都はわずか数時間で回収を決定したという。(『週刊SPA』1993年7月14日号)

プリンセス プリンセス解散(1995)

この広告(ポスター)をJR東日本が駅に貼ることを拒否した。その理由は、3年前に女性団体がオンワード樫山の広告「五大陸」へ抗議したことに鑑みて、「縛る」表現に神経質になっているからだというのである。
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.360)

サントリー『モルツ』(1995)

男が売り物のサントリーには、女たちよ、不買運動で応えようではないか!!
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.296)

西武(1995)

3/3のひな祭り、西武デパートが女のはだかを全面広告にした。女の体で人の目を誘い、物を売る。つまり女を観賞の対象、客体におとしめ、主体性を奪うことによって、利益をあげようというのだ。しかも女性にアピールして服を買ってもらおうという趣旨なのだから、わからない。
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.303)

『とんねるずの生でダラダラいかせて
巨乳ちゃんゴングショー』(199?)[2]

『ダウンタウンの紅白なんかブッ飛ばせ』(199?)

『ダウンタウンの裏番組をブッ飛ばせ!!』(1993-6)

『スーパーJOCKEY 熱湯コマーシャル』
(1983-99)

『ローバー美々 開脚』(199?)

『野球拳』(199?)

コント55号『裏番組をブッ飛ばせ!! 野球拳』(1969)

堤 由美恵さん(熊本)からのお便り
堤さんが取り上げた日本テレビの人権侵害番組「火曜サスペンス劇場」「服を脱ぐ女性達」「とんねるずの生でダラダラいかせて 巨乳ちゃんゴングショー」「ダウンタウンの裏番組をブッ飛ばせ ’94 大晦日スペシャル」「スーパーJOCKY」「どんまい!! ロバ耳美乳製造生実験」。堤さんはこれらの番組に対して、その制作元である日本テレビの小林プロデューサー、日本テレビ制作センターチーフプロデューサー金谷勲夫・民放労連本部放送対策部長片岡朋明に番組企画の意図、社会への影響、今後の方針等について質問と申立を行った。結果は「人権を侵害する意図など全くなく、以前のコント55号がやって視聴率がよかった手法を真似てやった」「ヤサセはやっていない」「(野球拳について)下には水着を着けているので、今はやりのヘアヌード写真などよりは過激ではない」「いじめやセクハラの影響はないと思う」「スポンサーはおしえられない」等々ののらりくらりとした回答と「いえ、ですからね、さっきも申し上げたとおり」云々とつづく不毛の会話。そして紋きり型の「貴重なご意見を反映させ、これからも視聴者サイドにたった番組づくりをめざしたい」という結び。
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.326)

『上岡龍太郎がズバリ!』(1992-6)の「関西お
立ち台ギャル50人」[ミス・キャンパス50人]

『上岡龍太郎がズバリ!』(1992-6)の
「チカンに怒っている女30人」

番組に登場した「元痴漢」の方々には、その下劣な実態を披露していただき、下劣な論理もうかがえて、大変勉強になりました。しかし、番組全体に責任のあるディレクターおよびホスト役の上岡氏の姿勢には怒髪天を衝く思いです。(中略)「女」は男の欲望のために存在しているものという誤解があります。女性とは性器であり、満員電車で乗り合わせた目の前の「女」は自分の性欲を満足させるための道具なのです。
 「性欲をそそる女」が悪いのだという、おきまりの責任転嫁も随所に見られました。「露出度の高い服を着る女」が悪いなどと。「チカンに怒っている女」50人(原文ママ)は口々に、地味な服を着ていたって、太っていたって、美人でなくたって痴漢にあうと憤慨していましたし、また、ファッションをとやかく言うのは不当だ、電車に乗るために服を選ぶのではなく、電車に乗ってどこかへ出かけるために服を選ぶのだという反論も聞かれました。「痴漢にあったら自分に性的魅力があると思って喜べ」などという痴漢の発言は、怒りで体が震えるくらいタチの悪いものです。迷惑かけている当の相手のせいにするのは、そろそろやめていただきたい。
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.350)

エスティ ローダー(1996)

このたび、エスティ・ローダ社から回答がありました。期待はしていなかったけど、やっぱり紋切り型の「貴重なご意見ありがとう」版でした。私たちの質問をかわしながら、この広告はアメリカ本社で製作され世界各国の雑誌に掲載されているとのこと。でも、だからどうなの? 勝手につくって、勝手にばらまいて、世界各地にあるのだから多くの人に「受け入れられている」とほんとうに考えているの?
(行動する女たちの会資料集成 第8巻 p.395)

※このページは、『女・エロス(以下「女」と略記 WANミニコミ図書館 https://wan.or.jp/dwan/dantai/detail/46)
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17号』(1973-81)、日本女性学会 第35号(PDF)を参考にしました。
三井マリ子、坂本ななえ、中嶋里美『女たちは地球人』(1986)、
行動する会記録集編集委員会『行動する女たちが拓いた道』(1999)、行動する女たちの会『ポルノ・ウォッチング』(1990)、
週刊文春1990年3月8日号、読売新聞1990年2月21日30面、
高木澄子、中嶋里美『行動する女たちの会資料集成』(2016)、石川弘義、滝島英男『広告からよむ女と男』(2000)を参考にしました。

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