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カンヌ(2008)

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このページ1では、2008年のカンヌ国際広告
祭の受賞作品を主に集めました。
カンヌ国際広告祭は有料のアーカイブとして
『The Work』があります。

<アルコール>

ディアジオ『ドラフト・ギネス 転換点篇』
(英国 2008 カンヌ銅)
「待つ人には幸いが訪れる」

ディアジオ『スミノフ・ウォッカ 大海原篇』
(英国 2008 カンヌ銅)

「驚異の濾過」
スミノフの純度の高さをアピールした。

アンハイザー・ブッシュ『バド・ライト
罵り瓶篇』(アメリカ 2008 カンヌ銀)

罵り言葉を口にする度に、25セントの罰金を支払う決まりになっている会社。
「貯まったお金でバド・ライトを買うのでは」という噂が社内に広まってからは
「3番の電話に***女からよ」
「うるさいわ***」
予想通り、そのお金でバドを購入し、社員そろって乾杯する。

フォスター・グループ『カールトン・ドラフト
落下傘篇』(オーストラリア 2008 カンヌ銅)

「それではカールトン・ドラフトのハーフタイムショーをお楽しみください」
「こんなショー見せられても、カールトン・ドラフトを買う気にはならんな」

フレシネ『カヴァ・フレシネ・カルタ・
ネバダ・レゼルバ レゼルバの鍵篇』
(スペイン 2008 カンヌ銀)

ヒッチコックが脚本を完成させながら撮影せず、今ではその脚本のたった3ページ半しか存在しない(しかも、そのうち途中の1ページが抜けている)「レゼルバの鍵」を、映像化してみせると意気込むマーティン・スコセッシ。

<ソフトドリンク>

キャドバリー・シュウェップス『シュウェップ
ス 破裂篇』(オーストラリア 2008 カンヌ金)
「シュウェップス泡立ちの瞬間」

タイ・アトラス・グローバル・フード『D7
コーヒー タイよ起きろ"政治家""お役所"篇』
(タイ 2008 カンヌ銀)

"政治家篇"ある政治家宅に冷蔵庫を運んできた業者とその部下。
「例のプロジェクトですが」
「俺のようなクズがこの国をダメにする」
"お役所篇"免許更新の受付だが、係りの女性の雑談により作業が進まない。
「迅速で効率的な顧客サービスを忘れていました」

コカ・コーラ『コカ・コーラ ゼロ 飲めない
篇』(オランダ 2008 カンヌ銀)

「なんでコーラ ゼロ飲んでいるんだ?」
「ゼロじゃないぜ。コークだよ」
「でも、ボトルにはゼロって書いてある」
「だったら飲んでみろよ。おっと、口がないから飲めないんだったな」

コカ・コーラ『コカ・コーラ ゼロ 脳みそ
篇』(オランダ 2008 カンヌ銀)

「お前ら、それはコークじゃないって言っているだろう」
「味はしっかりコークだぜ」
「うるせえな、頭痛くなるだろう。お前ら折り合いつけないと赤っ恥かかせるぞ」
「本当のコークの美味しさを砂糖ゼロで」

コカ・コーラ『コーク 奪い合い篇』
(アメリカ 2008 カンヌ銀)

「ファミリーガイ」のキャラクター、ステューウィーとアンダードッグのコークの争奪戦が始まり、最後にチャーリー・ブラウンが現れる。

コカ・コーラ『コカ・コーラ コークの新しい
世界篇』(オランダ 2008 カンヌ銅)

Happiness FactoryのCMの続編。
コーラ作りに重要な役割を果たすキャラクターたちにインタビューしていくスピンオフ企画。

<食品・スナック>

キャドバリー『デイリーミルク ゴリラ篇』
(英国 2008 カンヌグランプリ)

フィル・コリンズの「In the Air Tonight」が流れる。
「グラス一杯半の悦び」

マーズ『スキットルズ・スウィーツ タッチ篇』
(アメリカ 2008 カンヌ金)

触るものをことごとくスキットルズに変えてしまう男性。
アメリカで人気の不条理CMシリーズ。

マーズ『チョコレート・ミックス・スキ
ットルズ・スウィーツ ピニャータ篇』
(アメリカ 2008 カンヌ銀)

同僚に棒で叩かれた"人間ピニャータ"が松葉杖をつきながら登場する。
「君が探していたのはこれだろ?」
「俺を殴れば、チョコレートキャンディーが溢れ出てくると思ったのか?」
メキシコには、お菓子を詰めた「ピニャータ」という人形を棒で叩き、出てきた中身を取り合う風習がある。

<衣類・シューズ>

ナイキ『ナイキ・フットボール ネクスト
レベル篇』(アメリカ 2008 カンヌ金)
「ネクストレベルを目指せ」

ノミス『ノミス・フットボール・ブーツ
最低な靴篇』(アメリカ 2008 カンヌ金)

栄光を手にしたサッカー選手が、CM契約のために、見た目は黄金だが履きにくいシューズでプレイすることを余儀なくされ、没落寸前までいくストーリー。
「成績がよければトロフィーをゲット。トロフィーをゲットすりゃ目立つ。目立てばスポンサーがつく。スポンサーがつけばCMに起用。だったらそのロゴ付きのシューズを履かなきゃ。でもそのシューズを履いたらマメができる。マメが痛くてサッカーどころじゃない。くそシューズ(憎たらしいぜ)。くそシューズ(こんなの履けるか)。痛いと足を引きずるようになる。そうしたら怪我して病院行き。練習不足で不安になる。不安では自信が持てない。自信がないと失敗して負ける。負ければ契約を切られる。そうしたらローンが払えない。とうとう家ともおさらばさ。くそシューズ(他のにしときゃよかった)」

<家庭用品・家電>

ソニー『ブラビア LCD TV 子どもの粘土篇』
(英国 2008 カンヌ金)

ローリング・ストーンズの「She's a Rainbow」が流れる。
「Colour like no other」
NYの街を舞台に3週間かけてコマ撮りで撮影した。

ソニー『ウォークマン 音楽のかけら篇』(英国
2008 カンヌ銀)「Music like no other」

ブラント『洗濯機 同居人篇』
(フランス 2008 カンヌ銀)

「わずか40cmのスペースで7kgの洗濯物が洗えます」

ハベルス・シルバニア『シルバニア電球
ピクニック篇』(タイ 2008 カンヌ金)

「あれは何?」
「"クラスー"というタイのお化けだ。夜になると食べ物がないか探して回る」
「俺たちは夕食の最中だ。向こうへ行け」
「光があれば、怖いものはありません」

フィリップス『脱毛器 カリス篇』
(英国 2008 カンヌ銅)

性同一性障害の男性のドキュメント。
「男にも女にもなれるのが楽しい」
「女性らしく見せるのに一番重要なのはヘア」
「他の男性と同じように、彼も痛いのは苦手」

<化粧品・トイレタリー>

ユニリーバ『アックス・ダーク・テンプテー
ション・デオドラント チョコレートマン篇』
(アルゼンチン 2008 カンヌ金)

ユニリーバ『アックス・クウェーク・デオ
ドラント 地震篇』
(アルゼンチン 2008 カンヌ銅)

ユニリーバ『オモ洗濯洗剤 ロボボーイ篇』
(英国 2008 カンヌ銅)

初めて屋外に出たロボット。
「どの子どもにも子どもでいる権利がある。泥んこはいいこと」

P&G『アリエール 少年篇』
(アルゼンチン 2008 カンヌ銀)

兄のお下がりばかり着せられている少年が、服を徹底的に汚す。

P&G『クレスト歯磨き粉 ブルドーザー篇』
(アメリカ 2008 カンヌ金)

「何してるの?」
「遊び場をぶち壊しているのさ。ワクワクするぜ」
「笑顔なら何でも言える」

P&G『クレスト歯磨き粉 婚前契約書篇』
(アメリカ 2008 カンヌ金)

「何?」
「婚前契約書だよ」
「私がキレイだから心配なの?」
「いや、僕の家が君の家よりずっと金持ちだからさ」
「我々は貴方を信用していないんですよ」

ノバルティス『バックリーズ咳止めシロップ
心臓篇』(アメリカ 2008 カンヌ銀)

効き目はすごいが、味がひどくて有名な咳止め「バックリーズ」と、他の液体を飲み比べるシリーズ。
「右:バックリーズ」
「左:心機能促進運動で出た汗」
「さっきのと同じだ」

<自動車>

フォルクスワーゲン『フォルクスワーゲン
ポロ 犬篇』(英国 2008 カンヌ銀)

スティーブ・ウィンウッドの「I'm a Man」を歌う犬。
「ポロだと自信が持てる」

フォルクスワーゲン『フォルクスワーゲン
ゴルフ 毎日を楽しもう篇』
(英国 2008 カンヌ銅)

フォルクスワーゲン『フォルクスワーゲン
ゴルフ 深夜のドライブ篇』
(英国 2008 カンヌ金)

「すっかり口をつぐまされたその町の人たちは、ぐっすりと眠っています」
「ただ、あなたの目だけが閉じずに、この真っ暗な闇に包まれた町がぐっすりと眠るのを見るのです」
「最後にドライブのためだけに出かけたのはいつですか?」
ナレーションは20世紀初頭に活躍したウェールズの詩人、ディラン・トーマスの「Under Milk Wood」からの引用。

スコダ『スコダ ファビア ケーキ篇』
(英国 2008 カンヌ金)

「新ファビア、素敵なものがいっぱい詰まっています」
BGMは「My Favorite Things」

ルノー・アルゼンチン『ダチア・ロガン
ある一日篇』(スペイン 2008 カンヌ銀)

軽快な歌に乗せて、マリアナとパブロというカップルの暮らしをリズミカルに描く。
パブロのアパートに泊まった次の日は、必ず何かを部屋に残していくマリアナ。
「新型ルノーロガンなら、子どものスペースもたっぷり」

シボレー『LUV DMAXトラック 霰(あられ)
篇』(コロンビア 2008 カンヌ銅)

「コロンビアのボゴタ 2007年11月3日、土曜日」
「シボレー LUV DMAX あなたの道を切り開く」

<運輸・保険・金融>

フェデックス『フェデックス・カップ
電話会議篇』(アメリカ 2008 カンヌ銀)

「私たちにはよく分かります」
フェデックス提供のゴルフ大会を告知するシリーズ。

フェデックス『フェデックス・カップ
秘書篇』(アメリカ 2008 カンヌ銀)

アメリカン航空『航空会社 チーム作り篇』
(アメリカ 2008 カンヌ銅)

「とっとと脱出しよう」
「皆さんが飛行機を利用する理由を知っています」

ハイドロ『エネルギー会社 電車篇』
(ノルウェー 2008 カンヌ銀)

「列車が来るぞ!」
「たくさんの若いエンジニアがいる。彼らが大人になるまで待っていられない」

パシフィック・ブルー・クロス『健康保険
エレベーター篇』(カナダ 2008 カンヌ銅)

「お前も自動車保険に入っておいたほうがいいぞ」
「健康保険にも、もっと関心を持つべきでは?」

パシフィック・ブルー・クロス『健康保険
金属工場篇』(カナダ 2008 カンヌ銅)

「電化製品にも保証をつけないと」
「健康保険にも、もっと関心を持つべきでは?」

セントラル・ビヘーア・アクメア『保険会社
救急車篇』(オランダ 2008 カンヌ銅)

不真面目な救急隊員コンビ。ある日、骨折患者を搬送中に、バック時のブザーを警告音と勘違いして、患者に電気ショックをくらわす。
「(こんな世の中だから)私たちに電話を」

アラン・グレイ『投資会社 ビューティフル篇』
(南アフリカ 2008 カンヌ銀)

「僕のパパが言ってたよ。大事なことが2つあるって。いつも可能性を信じること。そして、それを辛抱強く待つことだって」

※このページは、『広告批評 No.331 2008年11月 世界のコマーシャル2008』(2008)を参考にしました。

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