有害な男らしさの理解
パトリシア・ハースト誘拐事件(1974)パトリ
シア・ハーストは誘拐され、殴られ、拷問を
受け、強姦されたあげく、自らが被害者とな
ったことから始まった犯罪で投獄された
『スパルタの海』(1983)の戸塚ヨット
スクールの有害な男らしさ
『流されて…』(イタリア映画 1974)は性的
奴隷制の諸事例によく見られる描写を描いた
CBS『レイプと結婚: (グレタ・)ライド
アウト事件』(1980)グレタ・ライドアウト
は、夫と別居し、夫が彼女を殴ったのち強姦
したと訴えた。夫は無罪となり、2人はよりを
戻したが、最終的には数ヶ月してグレタが
離婚の手続きをとった
テイラー・スイフト『The Man』(2020)
レディー・ガガ『Til It Happens To
You』(2015)
『見えざる戦争』(2012)
『ハンティング・グラウンド(狩り場)』
(アメリカ 2015)
'ミズーラ'レイプ被害者がレイプ犯の告白を
こっそり記録(モンタナ州 アメリカ 2015)
頭の中で
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 11, 2020
チッ
スギタさんの舌打ちが蘇る
そういうのさみーんだよ
…そういうのって何だろう
はるな檸檬『ダルちゃん 1』(2018)p.63-4(画像) pic.twitter.com/achZCz6MHK
有害な男らしさ
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) January 17, 2021
男性の外見や性質について偏った規範を設定し、規範に沿わない行動や思想を排斥すること。あるいはその規範そのもの
toxicmasculinity #weblio https://t.co/47eJIGTaDm
フラリーマン(AbemaTV)
夫は本当に「仕事で家にいない」のか
「ごめん。今日は仕事で遅くなるから、先に寝ていて」
世の男性たちは、平日も土日も仕事でとても忙しい。本当は家に帰って子供の面倒を見たいのだけれど、会社のせいで帰れないといいます。
みなさんは、よく耳にするこの言葉をそのとおりに信じていますか。私は疑っています。
もちろん、「早く帰って家事や育児を分担したい」と本気で願っているのに、会社に長時間労働を強いられて帰れない男性はいます。彼らは早く帰宅できれば子供の世話をするでしょう。また、実際に仕事を調整して早く帰宅し、家事・育児を担っている男性も少なからずいます。(藤田 p.67)
"On ne nait pas femme: on le devient." Simone de Beauvoir #citation #citationdujour #femme pic.twitter.com/S9XqWdKB
— Quoterie_fr (@Quoterie_fr) January 28, 2013
シモーヌ・ド・ボーヴォワール『第二の性』(1949)
フランスの作家シモーヌ・ド・ボーヴォワールの「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という有名な言葉があります。私自身、自分の女性としての生きづらさを人生の折々に感じるとき、この言葉を思い浮かべたりするのですが、新生児だったころからの息子たちの成長を身近で見ていると、男の子もまた「男に生まれたというよりも、”男になる"のだな」という気がしてくるのです。(太田 p.6-7)
(承前)弱音を吐かず、社会的な成功と地位を積極的に追求し、危機的状況があっても動じずにたくましく切り抜け、攻撃的で暴力的な態度をとることも含めて、社会の中で「男らしさ」といわれている、という説明ですね。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
グレイソン・ペリー『男らしさの終焉』(2016)
弱音を吐かず、タフで勇敢なことは悪いことではないでしょうが、繊細で優しくおとなしい気質の男の子が、その個性を自分で否定的に感じてしまう弊害はないでしょうか。
たとえば「男なら出世を目指して当然」というように、社会的な成功に「男として」のポジティブな価値をおくという感覚は、いまの日本社会にもいまだ根強いでしょう。社会的な成功はいいことでしょうが、では、成功したといえるような状況にならなかったら「男としてダメ」なのでしょうか。また、自分は成功しても、成功していないほかの男性を見下げるような意識をもつことはことでよいことでしょうか。(太田 p.22)
#アホ男子#アホ男子母死亡かるた#ZIP で「男の子の子育てどれくらい大変?」特集で取り上げられてました。ただいま、Amazon他取り寄せ状態ですが、よろしかった中古本でどうぞ! 今年5月でなんと出版して4年になりますー!(早 https://t.co/xKKdMyGiWT pic.twitter.com/Tus1al1TUF
— #アホ男子母死亡かるた書籍化 公式 (@ahodanshi88) April 18, 2018
#アホ男子母死亡かるた書籍化プロジェクト
@ahodanshi88、まきりえこ
『#アホ男子母死亡かるた』(2014)
ひとつめは、ほんとうに「男子あるある」なのかということ。実は性別関係なく、「子どもあるある」なのではないか? という疑問です。私自身、子ども時代はよく弁当箱を学校に忘れていましたし、学校の準備をきちんと前日にやるような子どもでもありませんでした。(太田 p.25)
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光
のヤキニクロード』(2003)
私は10代のころ、知り合いの小学生の男の子にいきなり背後から「カンチョー」と強く肛門付近を指で突き刺されたことがあり、そのときの不快感と嫌悪感は、長く経ったいまも相当強く記憶に残っています。あれはやはり性被害だったとしか思えません。(太田 p.29-30)
エアコンプレッサーが凶器に... 肛門に空気注入された男性が死亡「死ぬと思わなかった」
— TweetLoudProj (@TweetLoudProj) March 7, 2020
2018年の記事https://t.co/EHbw8kh9KV
『ドラえもん』のしずかちゃんの
スカートめくり
かつては「スカートめくりがありました。私たちの世代が小学生のころには、ほんとうに教室で「スカートめくり」をする男子がいたのです。私の体感でしかありませんが、私の小学生時代と比べると、いまは悪ふざけとしてスカートめくりをする小学生は相当減ったでしょう。私の息子やその周辺でも耳に入ったことはありません。仮にやったら大きな問題になるはずです。(太田 p.31)
スカートめくり界のエース💖#嵐にしやがれ#亀梨和也#亀と山P pic.twitter.com/lKnj57uTTs
— ❥︎❥︎ゆみこ (@yumi_0904y) April 4, 2020
『嵐にしやがれ2時間SP』(2020)
この件はインターネット上で瞬時に話題になり、SNSには亀梨さんと、このような演出をした番組への非難のコメントがあふれました。同じように違和感を覚えた人が多かったのでしょう。
亀梨さんは人気タレントですが、それとは関係なく非難の声が大きくあがったのは、「スカートめくりはそもそもしてはいけないし、それを武勇伝のように扱ってはいけない」という常識が、時間をかけて社会に定着したということでしょう。(太田 p.32)
片田孫朝日さんという、現在は灘中学校・高等学校の先生をされている方が、学童保育でのフィールドワークを通じて、低学年の子どもたちの遊び方やふるまいをつぶさに観察し分析した『男子の権力』という本があります。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
太田啓子『これからの男の子たちへ』(2020)p.46https://t.co/xvet6Shyud
(承前)女子の遊びを邪魔したりといった行動を通じて「男子」としての優位性を築き上げ、互いの序列を確認するといったことが観察されています。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
READ: The full @Guardian review of Japan's Secret Shame on @BBCTwo https://t.co/YFwBpJ3LVJ
— BBC News Press Team (@BBCNewsPR) June 29, 2018
Watch the documentary now on @BBCiPlayer https://t.co/hakVSiB03D pic.twitter.com/6WovL6SuCw
1.ジャーナリストの伊藤詩織さんが、記者の
山口敬之氏から受けた性暴力を実名で告発
した事件(2017)
2.財務省の福田淳一事務次官によるテレビ記者
へのセクハラ事件(2018)
DAYS JAPAN編集部員として働いていた頃、パワハラ、ブラックぶりに心が折れた。世間に知らしめたいと思っていたけれど、誰も聞いてくれないだろうと諦めていた。公表した宮田さんの勇気に賛辞を送りたい。#広河隆一 氏のハラスメント、被害女性が実名手記 - #毎日新聞 https://t.co/wir3pbGCh5
— 元編集部員 (@former_staff_DJ) February 1, 2019
3.広河隆一氏による複数の女性に対する
セクハラ・性暴力が告発された事件(2018)
1~3.どの件でも、加害男性はまったく反省しているようには見えず、それどころか自分のことを被害者であると感じているようにさえ見えます。(太田 p.50)
複数の大学医学部の入試において女子受験生が
性別を理由に得点を低く調整されていた事件
(2018)
これ以上ないほど明白で露骨な性差別であったにもかかわらず、ネット上には「結婚や出産で仕事をやめてしまう女性がいる以上、減点は合理的」などと擁護する意見がみられました。(太田 p.51)
1.アイラビスタ銃乱射事件(2014)
2.江南カラオケ殺人事件(2016)
3.秋葉原における無差別殺傷事件(2008)
1~3.インセルによる暴力
(インセルとは Wikipedia)
自分の「男はつらいよ」という意識、鬱屈を「女性が優遇されているせいで自分たちが割を食っている」という反感に結びつけてしまうと、明らかにこれは有害です。
ほんとうに自分を苦しめているのは女性ではなく、性差別社会における「有害な男らしさ」の呪縛だ、ということが往々にしてあると思います。自分の生きづらさを女性叩きでごまかさず、ほんとうの原因を見極めて「有害な男らしさ」の呪いを解けたら、いまより救われる男性は多いのではと思います。(太田 p.60)
凶悪犯罪続発!アメリカを蝕む「非モテの過激化」という大問題(八田 真行) | 現代ビジネス | 講談社(1/4) : https://t.co/j5O58jpXOS タイトルあれだけど、中身はすごく面白かった。
— Akinori Tomita (@__tmy) July 1, 2018
書きました。RNAメンバーらの準強制性交事件について。
— 小川たまか♏️ 페미니스트 (@ogawatam) February 14, 2019
「リアルナンパアカデミー事件」裁判で見えた、犯行の奇妙な構図 https://t.co/W4Rc8aKezz #現代ビジネス
女子小学生にまで求められる“モテ技”。
— QJWeb クイック・ジャパン ウェブ (@qj_web) May 16, 2020
男はなぜ「さしすせそ」で気持ちよくなってしまうのか(清田隆之)https://t.co/f6KcOJRB6y
『おしゃカワ!ビューティー大じてん』から考える、問題の根幹。このグロテスクさを作り出した要因とは?#QJWeb
Emma Watson He For She Speech
(日本語訳 2016)
埼玉県川越市では、小中学校で段階的な性の授業が動き始めました。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 7, 2020
小学校では4年生を想定した「いのちの授業」。地元の産婦人科病院の助産師が、精子と卵子が出合って命が生まれることや、おなかの中で260日かけて人が育つことなどを伝えます。https://t.co/AbhRskx3Pf
#ユネスコ #国際セクシュアリティ教育ガイダンス #性教育 #妊娠 pic.twitter.com/sRfiolIA2s
— Hi&Mi (@21ath) December 4, 2018
七生養護学校事件(2003)
東京都日野市の都立七生養護学校(当時)でおこなわれていた障害児向けの性教育を、複数の議員とマスコミが「ポルノまがい」と攻撃し、中止に追い込んだ事件でした(この事件は最高裁まで争われ、議員の介入が不当なものであったとの判決が出ています)。それ以来、日本の性教育は諸外国から大きく遅れたままの状況です。(太田 p.109)
東京・足立区の中学校で「性教育」自民都議
が不適切と批判(2018)
「勃起と射精」に拘泥する男の“性欲”と、ニッポンの「性教育」 https://t.co/jeYU3Hrsvi
— wezzy編集部 (@wezzy_com) March 5, 2019
取材しました。
— 小川たまか♏️ 페미니스트 (@ogawatam) November 16, 2018
「AVを性行為の教科書にしてはダメ!」中大学園祭で熱く議論されたこと | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン https://t.co/rNvMbBNZ5i
京都新聞|付き合っていれば当然?キスしたらOK? 性的同意チェックリスト大反響https://t.co/TiBqkjQrhS
— 立憲BACKERS★京都 (@CDP2017KYOTO) October 24, 2019
リスト掲載 #ジェンダーハンドブック 配布「性的同意についてまだ広く認知されているとは言えないが、理解してもらい、加害者にも被害者にもなってほしくない」#性的同意 #ウィングス京都
「AVが教科書」のせいで女性は悩んでいる。"エロメン"一徹さんに聞く、男女のセックスがすれ違う理由 https://t.co/A8hKrFHq8E
— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア (@HuffPostJapan) December 1, 2018
フェミニストがメガホンを取る。男女問わずに超人気、女性監督による「真摯なポルノ」って?
— HEAPS MAGAZINE 編集部 (@HEAPSMAG) May 13, 2017
▶︎https://t.co/HubmfNjyww#フェミニスト #ポルノ #女性監督
低用量ピル認可の歴史を見ると認可の見通し白紙化は6回
— #なんでないの 避妊アクセス改善署名活動中! (@nandenaino_) October 7, 2020
重要アクターの反発で見送りもあり得ます
これからが正念場🔥
引き続き薬局に緊急避妊薬 #なんでないの と声をあげ続けます💪🏻https://t.co/FCXhOItOE6
まもなく10万人の緊急避妊薬アクセス改善の為の署名も是非‼️https://t.co/zeOvTinSJg
#なんでないのプロジェクト[リンク]
スウェーデンの大学院で公衆衛生を学ぶ福田和子さんが立ち上げた「#なんでないの」プロジェクトの解説を見ると、避妊シール、避妊注射など、女性が自分で主体的にできる避妊方法が世界にはたくさんあるにもかかわらず、日本では選択肢が非常に限られていることがわかります。こういう状況自体が大問題なのですが、少なくとも現状がそうである以上、男性がきちんとコンドームを装着することは避妊のためにもっとも重要なことです。(太田 p.118-9)
『日本の童貞」(澁谷知美著、河出文庫)という本を読むと、19世紀末ごろから現在まで、この社会で「童貞」がどう扱われてきたかの変遷がわかり興味深いです。「童貞」が美徳とされる時代があったり、
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
太田啓子『これからの男の子たちへ』(2020)p.125https://t.co/D2wiV7niaa
(承前)いまの社会にも一部にある「童貞はかっこ悪い」という言説は決して普遍的なものでもなく、むしろ、いまの社会はセックスの経験に過剰な意味づけをしすぎなのだと思います。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
男性特権を考える会で勉強しようということで、上智大学の出口真紀子先生の講義(『立場の心理学:マジョリティの特権を考える』)動画を見始めた。これがフリーとは…。本当にありがたい。https://t.co/67yLKhVrcD
— 西井 開 (@kaikaidev) June 13, 2020
男性特権について(出口真紀子さん)
星野:男性特権と女性差別って、コインの裏表ですよね。社会福祉学や教育社会学の研究をされている出口真紀子さん(上智大学教授)に聞いた話では、講義名に「女性差別について」と掲げたときより「男性特権について」と掲げたときのほうが、男子学生の食いつきがよかったそうです。女性差別は自分たちに関係のない話だと思うけれど、「男性特権」だと自分たちにどんな特権があるのかと興味をもつということですね。(太田 p.147)
男子中学生が複数で女子盗撮の疑い 奈良・生駒https://t.co/d8oGzQRoJy
— 産経ニュース (@Sankei_news) February 10, 2020
→少なくとも6~7人の男子生徒がスマートフォンやペン型の小型カメラを使い、校内で複数回にわたって女子生徒のスカートの中などを盗撮
→LINEで盗撮画像を共有し、この際に金銭のやり取りがあった可能性もあるという
男性の5人に1人が、配偶者からの暴力を経験している。内閣府の調査で分かった6つのこと https://t.co/NPkHnFcnm4
— 伊吹早織 Saori Ibuki (@ciaolivia) April 11, 2018
女性の7.8%、男性の1.5%が無理やり性交された経験があるとのこと。学校や職場に置き換えて「ここで何人だろう…」と考えてみると、数字の重みが変わってきます。
(承前)読み聞かせたりしていました。「こういうことがあったら叫んで逃げなさい」と、優しいイラストでシンプルに子どもに説明する絵本です。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
わざと女性に体当たり、「ぶつかり男」逮捕 新宿駅では現在も被害報告相次ぐ https://t.co/gcba4qyZfc
— wezzy編集部 (@wezzy_com) September 27, 2019
【#WeToo ハラスメント実態調査でわかったこと】
— BuzzFeed Japan News (@BFJNews) January 21, 2019
多くの女性が、電車や道路などで性的なハラスメントを経験している。 「自分の体を触られた」「体を押し付けられた」経験がある女性は、40%以上にのぼった。https://t.co/Zu2OmP2yMG pic.twitter.com/iXinYvRV07
【#WeToo ハラスメント実態調査でわかったこと】
— BuzzFeed Japan News (@BFJNews) January 21, 2019
痴漢被害が最も多いのは10代。だが、30〜40代の女性も1割弱が被害に遭っている。 https://t.co/Zu2OmP2yMG pic.twitter.com/o442ImEuJz
【#WeToo ハラスメント実態調査でわかったこと】
— BuzzFeed Japan News (@BFJNews) January 21, 2019
制服のスカートの長さと痴漢被害経験率に関連性はない。「やや短く・短くしていた」と答えた人の被害経験率が最も高かったものの、すべての長さで20%以上の10代女性が痴漢被害を経験していた。https://t.co/Zu2OmP2yMG pic.twitter.com/V3x7fDOLgH
【#WeToo ハラスメント実態調査でわかったこと】
— BuzzFeed Japan News (@BFJNews) January 21, 2019
痴漢に遭ったとき、約半数が「我慢した」。一方、「犯人に対して何らかの行動を起こした」人は20人中3.5人、「周囲の人に助けを求めた」人は20人中1人だった。 https://t.co/Zu2OmP2yMG pic.twitter.com/hkLdkXHQUB
『さよならミニスカート』(牧野あおい作、集英社)は、性被害も含めた女の子の生きづらさを正面から扱った意欲的な作品です。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
太田啓子『これからの男の子たちへ』(2020)p.171
さよならミニスカート 1 (りぼんマスコットコミックス) 牧野 あおい https://t.co/YYNYCcuEA2 @amazonJPより
(承前)これがとくに終盤のストーリーで重要な意味をもってきます。レイプが、憎悪する女性を痛めつけるための手段として選ばれていることがよくわかる描き方になっています。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
(承前)新聞や雑誌で過去の自分がした痴漢加害体験を懐かしく回顧していたり、痴漢被害を受けた女性タレントにインタビュアーが「気持ちよくなかった?」と聞いたりしています。このように痴漢を娯楽目線で語る記事は、2000年代の週刊誌にもありました。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
'Chikan,' the Japanese term for groping, is increasingly being recognized abroad https://t.co/W7uBakT5bH pic.twitter.com/9fNn7durbV
— The Japan Times (@japantimes) April 22, 2018
From today's Mainichi: will "chikan (groping on train)" follow #karoshi in becoming yet another internationally recognized, if ignominious, Japanese word? pic.twitter.com/YRlGLkmNOr
— Tomohiro Osaki (@jt_osaki) March 30, 2018
書きました。性暴力は第一に重大な人権侵害です。第二に、性暴力に甘い社会規範は海外人材を遠ざけます。
— 治部れんげ/ Renge Jibu (@rengejibu) March 1, 2020
規範論の観点からはもちろん、功利主義的観点からも、対策の見直しが必要です。
⇒「日本の痴漢問題はおかしい」日本在住の外国人は驚愕している @frau_tw https://t.co/KrcMiJP8Nw
今日の14時半ごろ、渋谷から山の手線に乗っていたら、私の前を6歳の女の子が通り過ぎた。そのあとすぐ、近くに座っていた男が彼女に小声で声をかけ、彼女の腰に手を当てて自分の隣に座らせた。そして、女の子の体や顔を撫でるように触り始めた。一瞬のことだった。https://t.co/CMZ78VVT1V
— 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) July 5, 2018
「男」をアップデートしよう
— ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン (@WRC_Japan) April 13, 2020
#WRCJ pic.twitter.com/VJ8vYEV5OG
ホワイトリボンキャンペーン(2016-)
「性暴力、DV、さまざまなハラスメント…暴力をなくしていくカギのひとつ、それは暴力を振るわない大多数の人たち、とりわけこの問題に『無関係だ』と考えがちな男性たちが、主体的に解決へ向け行動すること」という言葉に、強く共感します。いままでの日本社会にはそれが不十分すぎました。
これからの男の子たちには、自分が加害者にならないだけではなく、性暴力をなくすために主体的に動く大人になってほしいと願っています。(太田 p.181)
「レイプもセックスだと思ってた」…まともに教えず、男を誤解させる自民党の政治的性教育 https://t.co/N2UFFE8MMw
— wezzy編集部 (@wezzy_com) May 28, 2019
お尻相撲『24時間テレビ』(2018)
肉布団コント『志村けんのバカ殿様』(2019)
ちょっと信じがたい時代錯誤ぶりで、暗澹たる気持ちになりました。
こういうことを指摘すると「お笑いなんだから」「ジョークがわからない」と批判されがちですが、笑いの形をとっているからこそ軽く受けとめられがちで、よけいに深刻なのだと思います。(太田 p.189)
たけし「お前ら外国いったら死刑だぞ」「小学校の時こういう親父が公園で待ってた」
— 松岡宗嗣 (@ssimtok) September 28, 2017
木梨「ホモなんでしょ?」
石橋「ホモじゃないの、あくまでも噂なの」
保毛田保毛男の鉄板のネタらしいけど、こうも露骨に「ホモ」という言葉や気持ち悪い的な表現をテレビで放映できるのすごいな。信じられない。 pic.twitter.com/Uw34h2JsrT
『保毛尾田保毛男』(2017)
2017年に、フジテレビの番組で「保毛尾田保毛男」という同性愛者を戯画化したキャラクターにタレントが扮したコントが放映されました。これは90年代に人気を博したコントの再演ということでしたが、許されない差別表現だと批判を集め、フジテレビはのちに謝罪しました。性的指向や性自認(SOGI)を笑ったり侮蔑したりする表現は、20,30年前のメディアでは日常的でしたが、現在では許されないことが常識として確立される時代となったと感じたできごとでした。(太田 p.197)
『ドラえもん』のしずかちゃんの入浴シーン
『ドラえもん』で、のび太君が、しずかちゃんの入浴シーンやスカートの中を偶然に見たり、見えそうになったりして「ラッキー」と喜ぶ場面があります。以前より頻度として減ったり、裸の体が直接映らなくなったりという変化はあるようですが、まったくなくなったわけでもないようです。こういうシーンが、ストーリー上の必然性もなく、単なる「ちょっと笑えるエピソード」として挿入されることが問題だと思っています。
現実には、たとえ相手の「うっかり」であっても、下着や入浴中の姿を見られてしまったというのは女性にとって相当不快な記憶で、深い心の傷になることもあるものです。そんな深刻なシチュエーションを「ギャグ」とか「ほほえましいエピソード」という位置づけで描くのは、性被害を軽視する感覚につながらないでしょうか。(太田 p.197-8)
週刊SPA!「ヤレる女子大学生RANKING」記事に反対署名1万7000件 「日本の恥さらし」と怒りの声も - ねとらぼ https://t.co/DKYVxCsd1Q @itm_nlab pic.twitter.com/3Lx5CFLy2s
— ねとらぼ (@itm_nlab) January 6, 2019
ヤレる女子大学生RANKING『週刊SPA』
(2018)
この記事がSNSで拡散されると、「女性軽視以外の何ものでもない」「見た目、洋服、通う大学で、性的合意なんて表されません」などと大きな批判が起き、ネット上の抗議署名に大勢の賛同が集まりました。(太田 p.203)
(承前)赤ちゃんの沐浴の説明をするときも、男児の性器については明るく名称を口にして笑いながら話されるのに、女児の性器については、母親だけの場でもなんか躊躇があって、ごにょごにょっと隠しごとのように話す空気感を描かれていて、ほんとにそうだなあと思いました。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
(承前)女の人が水着になることイコール性的な誘いと解釈するのは間違いで、誰でも泳ぐときは水着を着るし、そのときビキニかワンピースかも自分で決めていい。たとえ市場の評価で「イケてる」体でなくても。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
【昭和女子大学現代ビジネス研究所】
— 小島慶子 (@account_kkojima) December 11, 2019
研究セミナー
「『女子アナ』は女性の成功か」
2020年1月16日(木)
18:30~20:00
講 師:
現代ビジネス研究所特別研究員 小島慶子氏
詳しくはこちら↓ https://t.co/UfmKrM6Y4C
「『女子アナ」は女性の成功か?」(2020)
先日、昭和女子大で「『女子アナ』は女性の成功か?」という講演をしたら、ある有名男子校の男子中学生が3人もそこに来ていました。先生に連れられてではなく、自分で個々に応募してきたのだそうです。女子大の先生たちもみんな感激して、いちばんリーチしたくてもできなかった層が来てくれた!って。(太田 p.233)
『鬼滅の刃』(2019)
主人公の炭治郎が「俺は長男なんだから」と自分を奮い立たせたり、「男に生まれたなら、苦しみに耐えろ」といったセリフが端々に出てくるのは気になります。困難を克服する努力は素晴らしいことだけど、違う言葉で奮い立たせることはできないものでしょうか。「妹のために頑張るんだ」とか「年長者の自分が頑張らなきゃ」という気持ちはもちろんいいのですが、そのままそう言えばいいのに。別に「男だから」じゃなくてもいいのにな、と思って、つい息子にも言ってしまいます。(太田 p.237)
Gillette『We Believe: The Best Men
Can Be』(2019)
旧来の「男らしさ」をやめよう、すでに何かが変わりはじめている、次世代のために正しいことをしよう、と男性たちに訴えるものです。(太田 p.238)
男性は「見えない特権」と「隠れた息苦しさ」の中で、どう生きるか @gendai_biz https://t.co/1al2fOBiJE #現代ビジネス
— REINA (@reina_tashiro) March 8, 2020
先日「『人種差別にピンと来ない』日本人には大きな特権があるという現実」という記事( https://t.co/04Su7je3mX )をご寄稿くださったケイン樹里安さんが毎日新聞のインタビューにも登場しています。ぜひ。
— 現代ビジネス (@gendai_biz) July 3, 2020
外国ルーツ著名人の政治的発言に批判「日本人名乗るな」 なぜ? https://t.co/h68eih4ITi
女性の名前で仕事のメールを送ってみたら......見えない差別に気づいたある男性の話#男と女で見えてる景色が違うhttps://t.co/2RBFXgZfzj
— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア (@HuffPostJapan) January 2, 2020
via Ky Organization of women.
— Robin Osborne 💙 #BidenHarris (@kyblueblood) May 29, 2020
6th and Jefferson in Louisville. This is a line of white people forming a barrier between Black protestors and the police. This is love. This is what you do with your privilege. #NoJusticeNoPeace #SayHerName #BreonnaTaylor
Photo credit: Tim Druck pic.twitter.com/jqVBqaIw0G
『これが特権の使い方』(2020)
2020年5月25日、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察官によって路上に押しつけられ、首を圧迫されて死亡するという衝撃的な事件が起きました。これに対する大きな抗議行動がアメリカの各地で起き、大変な状況になっています。そんな渦中でTwitterに投稿されたある写真には、座り込んで抗議する黒人プロテスターを守るために、白人たちが腕を組んで列をつくり、警察と対峙している姿がありました。投稿者はこれについて「This is what you do with privilege.(これが特権の使い方)」と記していました。(太田 p.248)
カナダ オンタリオ州『あなたは誰を助ける?』
(2015)
目の前に差別や暴力が展開しているとき、何もしないというのは加害者側に加担することだというのが、とてもよく伝わる動画です。(太田 p.251)
オーストラリア ビクトリア州『Respect
women: call it out–active bystander』
(2019)
住友生命カレンダー(1989)(画像左上、右上)
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
(1990)(画像左下、右下)
ヌードカレンダー 1989年5月https://t.co/efczPaYI1K
1990年卓上ヌードカレンダー https://t.co/0cHrYTUD7a pic.twitter.com/x8TLd73Rid
住友生命カレンダー(1989)
いまでは考えられませんが、1990年ごろは、生命保険会社の営業の人が顧客にサービスとして女性のヌード写真のカレンダーを配る風習がありました。もらった側も、それを会社の机上に堂々と飾ったりしていたのです。いまどきこんな職場があったら「環境型セクシャルハラスメント」として問題視され、雇用主が放置していたら法的責任も問われかねません。(中略)「行動する女たちの会」は、90年10月、三井生命に対して質問状を送り、「職場でこのようなカレンダー類を目にする女性はどのように感じるとお考えですか」と問題提起しました。話し合いの結果、三井生命はカレンダーの図柄を変更しました。(太田 p.253)
性差別社会と親子でどう向き合うか? | 時事オピニオン | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス https://t.co/GEM5mhujAq
— MUNEGASHI Isako (@isako134) April 8, 2020
《身近にあふれるセクシズム、ジェンダーギャップ。わが子を性差別や性暴力の加害者にしないために
太田啓子(弁護士)
(構成・文/仲藤里美)》※2018年12月7日の記事
VERY1月号より“「きちんと家のことをやるなら働いてもいいよ」と将来息子がパートナーに言わないために今からできること”
— 紫原 明子🍞しはら あきこ (@akitect) December 8, 2018
企画力ってこういうことだよなと唸らされれる今一番知りたい切り口。さすがVERYです!! pic.twitter.com/0cvoXDoYHX
1.『VERY』「『きちんと家のことをやるなら
働いてもいいよ』と将来息子がパートナーに
言わないために今からできること」(2019)
今月号の #LEE
— 牛タン💙 (@J1lJKGA1kKxUdug) January 7, 2020
「無意識の性差別」ジェンダーについて考える特集
意識高い系だけじゃなくて、女性ファッション誌だからのとりあげかた
例題がわかりやすくて読みやすい
「男の子3人たいへんだね」とか「次は女の子だといいね」とか、無意識に言っちゃってたな、、 pic.twitter.com/6kKwT6UNVF
2.『LEE』「言ってませんか?"男だから"
"女だから"暮らしの中で無意識に性差別
してるかも!?」(2020)
1,2をふまえて
「男性のつらさを減らすためにも、性差別をなくすためにも、男の子の育て方がキーになる」ということを、多くの人、とくに男の子の子育てにかかわっている人たちが思いはじめている時代状況を感じています。(太田 p.261)
「男の子の子育てでこういうことを悩むんですよね、どう教えればいいんでしょうね?」と、子育て現役の当事者として口火を切るような思いで文章にしたのがこの本です。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 8, 2020
太田啓子『これからの男の子たちへ』(2020)p.261
https://t.co/3zWsUnkxq9
【続報】タカラトミーさん、リカちゃん人形へのセクハラとも取れるツイートの件で謝罪
— 滝沢ガレソ (@takigare3) October 30, 2020
当面のツイッター停止を発表
パンツを振り回した結果会社が振り回されるハメに @takaratomytoys pic.twitter.com/0fULBy6ops
Uber Eats『トレーニング篇』(2020)
「絶対モテるだろう」という感じの、40過ぎの独身の男の友人がいます。彼を含めたメンバーで飲むと、いつも同じおじさんが彼に、「なんで結婚しないんだ」と必ず迫るんですよ。「結婚しないということは遊んでいたいんだろう、子どもを産むべきだ、子どもはかわいい」、とにかく結婚しろ、しろと言うわけです。
その人は結婚して子どもが二人いるのですが、自分が本当に幸せなら人にかまわなくていいじゃないですか。なぜそんな「シングルハラスメント」みたいなことをするのかと思うに、あれはたぶん羨ましいのだろうと思うんです。
田中: 自由な彼に対して、ですね。「こっちへ来い、仲間になれ」と男が男にかける呪いですね。
小島: そう、あれは呪いなの。男が男にかける呪いです。自分が背負わされている重荷より、一個でも軽いやつを見ると悔しくてたまらない。だから「結婚しないと一人前じゃないよ」という言い方で背負わせようとする。(小島、田中 p.40-1)
お笑いトリオ・ネプチューンの堀内健(45歳)が、5月30日に放送されたバラエティ番組「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)に出演。隣の席に座っていたお笑い芸人・渡辺直美(27歳)を何の前触れもなく、いきなり揉みしだいた。https://t.co/eqIZ8DtaeT https://t.co/MwxJXc2VfA
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) December 14, 2020
『お笑い向上委員会』(2013)(動画はその
回のものではないが雰囲気を感じるため)
男芸人がギャグの一環として女芸人の胸を揉みしだいたり、お尻を触ったりするシーンを時折見かけるが、彼らはなぜ逮捕されないのだろうか。(武田 p.158)
山梨県立富士北陵高校『セクスチェンジデー』
(2014)
【興味深い】男女が制服交換して一日授業 山梨県の高校で試みhttp://t.co/dzP5fFNRvi
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 11, 2014
男女の価値観について見つめ直そうというもの。生徒の4割にあたる約300人が参加した。 pic.twitter.com/JOgRsmzYGX
誰でもできる仕事だからです
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) October 12, 2017
「なんで保育士の給料は低いと思う?」低賃金で負の循環 (朝日新聞デジタル) - https://t.co/EuidhabdJ1
長男が生まれた際に、2週間の育児休業を取得したある男性は、上司から「子どもが多いと周囲の仲間に負担が増えるから、1人でストップするように」と言われました。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) January 17, 2021
はたらく:イクメン目指せぬ職場環境 - 毎日新聞 https://t.co/WA5UuYqyGd
男子に「カイチョー!」とからかわれたり、ザワザワしていてきちんと話を聞いてもらえず、「女子だから?」と思ったりすることもある。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) January 17, 2021
3年生の夏、甲子園の出場経験が何度もある野球部が、夏の県大会で30年ぶりに初戦敗退。「生徒会長が女子だからだ」とクレームがあった。https://t.co/amYHZDjGkb
『ジャスティス・リーグ』(2017)で仲良く
できない男性陣を取り持つワンダーウーマン
重ねドルチェ『カサネテク 無敵の合コン
テクニック』(2017)
女性が男性に言うと喜ばれる「さしすせそ」です。「さ」は「さすが」、「し」は「知らなかった」、「す」は「すごい」、「せ」は「センスいいですね」、「そ」は「そうなんですか」となっています。(中略)大学の授業で、「女性は男性に対して簡単に「すごい」と言ってはいけない」と注意を促しました。すると、次のように授業の感想を書いてきた女子学生がいました。
「先生は男性に「すごい」と言ってはダメだとおっしゃいますが、女性が言う「すごい」は、あくまで「バカだね」が省略されたものです。私たちは男性に「すごい(バカだね)」と伝えているんです」。(田中 2019 p.36-7)
本気で攻略したいの? それとも…
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) January 17, 2021
コワイくらいの的中率!!
サヨナラ草食男子!
an・an (アン・アン) 2010年 11/10号 [雑誌] https://t.co/lrcTpCwNwp @amazonJPより
男女が逆転した世界を描いた『オプレスド
・マジョリティ』(フランス 2010)
結局は、監督の女性が、いかに男性のことを理解していないかだけが浮き彫りになった。彼女は女優が演じる男たちの無神経ぶりと怠慢さを通して、男というものは女性に猥褻な行為をしてもかまわないと思い込んでいるとほのめかしていた。だが、それは大多数において男性のほうがより危険な仕事に就き、それにより女性を庇護し、そして間接的には女性の自由を守っていることを考えると、あまりに偏りすぎた見方だ。また、この監督が(男性の演じる)女性を弱くて無力な存在に描いているのも興味深い。いったい彼女は女性について何を言おうとしているのだろう?(ジンバルドー、クーロン p.238)
『軽い男じゃないのよ』(2018)
(承前)
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) January 17, 2021
男の子であることについて嫌いなこと
母親になれないこと
泣いてはいけないこと
チアリーダーになれないこと
全ての仕事をしなくてはならないこと
暴力が好きだと思われていること
サッカーをしていると思われること
臭いこと
最初から悪いと決めてかかられること
体じゅうに毛が生えること
『フリー・トゥ・プレイ』(2014)に登場した
3人のゲーマーは父親のいない家庭で育った
『ジャーニーマン』(2007)(ボーイズ・トゥ
・メン(メンタリング・ネットワーク)を追った
ドキュメンタリー)
『フューチュラマ』(2001)の「私はロボット
とデートした」
美人の隣人のメイヴィス「あとでうちに来て仲良くしない?」
ビリー「ただいちゃつくためだけに向かいの家まで歩く気はしない。遠すぎ」
ナレーター「このシーンの何が問題か、気づきましたか?」
ロボットを手に入れる前には、ビリーはおそらく新聞配達を頑張って金をため、その金をメイヴィスとのデートに使っただろう。首尾よくセックスして、いつか子どもができたかもしれない。
ナレーター「でも、ティーンエイジャーがロボットとデートできる世界では、そんな面倒なことをする理由がどこにあるでしょう」
当然のごとく、まもなくその惑星はエイリアンに破壊された。(ジンバルドー、クーロン p.131-2)
『21ジャンプストリート』(2012)に
描かれる、かつての男らしさ(不良)
13歳の時に女性教師にレイプされた
アンドリュー・ペイリー
動画の最後に、彼はその出来事を「爆笑もの」だと思うと言っている。なぜなら、そう考えるしかないからだそうだ。それ以外に彼には自分に起きたことを処理する方法がない。それはすべての思春期の少年のファンタジーだと考えられているのだから。 (ジンバルドー、クーロン p.240-1)
『レース・トゥ・ノーウェア』(2009)(オレゴン
州のある小学校が宿題を禁止したところ、子どもた
ちが以前よりより多くを学び、テストで良い成績を
取り始めた
なぜ結婚生活の責任を夫婦の間で対等に分担すると、より良い性生活に結びつかないのか、その理由を説明した。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) January 17, 2021
対等な結婚ではセックスの回数は減る?
Does a More Equal Marriage Mean Less Sex? https://t.co/ySgvL0rmUS
1. 女は時間と金を食う。よって
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) January 5, 2021
2. 「タイム・イズ・マネー」、よって
3. よって
4. 「金がすべての問題の根源」
5. よって
Cute Sweet Quotes :) : To Find a woman you need Time and Money Therefore ... https://t.co/6lV1lbwc0J pic.twitter.com/9TXxSPyCoo
そもそも男性に対する性差別
については、どうして誰も話したがら
ないのだろう? なぜ女性はオーラルセ
ックスをしてくれないという理由で恋
人を捨てることの是非について公の場
で討論したり、年下の男性と寝るとど
んなに力がみなぎるかを話したり、女
性ドライバーによる女性客しか乗せな
いタクシー会社を作ったり、さらには
男性にはもっと税金を払わせるべきだ
と提案したりすることさえ許されるの
に、男性が同じことをするのは許され
ないのだろうか? ダブルスタンダード
というと、いつも女性側が損をする側
であるかのように語られるが、新しい
レンズを通して見ると、男性は少なく
とも女性と同じくらいの頻度で割を食
っている。
フィリップ・ジンバルドー、ニキータ・
クーロン『男子劣化社会』(2015)p.238
男性は女性と同じように、家庭の問題も自分のものとして考えるべきだ。それがアメリカの経済競争力にとっての核である。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) February 18, 2021
Man Up on Family and Workplace Issues: A Response to Anne-Marie Slaughter https://t.co/NeeHE9JrEm @HuffPostより
女性が声を上げている光景を良いことだと捉え「いいぞもっとやれ。」と言っている男性に違和感。
— 和田華子 (@tsubaki_tsubomi) February 4, 2021
違うわ。誰視点だ。お前こそ怒って年上の男性に説いていけ。
マジで何様視点だ。
男性こそ変わらなきゃ何も変わらない。
お前がちゃんと言葉にして怒れ。
【胸を張って『好き』】
— NHK広報局 (@NHK_PR) February 17, 2021
「女だから、男だから、○○だからと、やりたいことをがまんしたり、がまんさせたりすることは、その人の可能性をうばってしまう」
きょう放送の #Eテレ 「u&i 〜男らしく、女らしくがいいの?〜」より。
↓で動画(10分)をご覧いただけます。https://t.co/lfEh1iUs8C pic.twitter.com/VZzhPXxhSE
無意識のバイアスを測る
"IATテスト"とは何か
人々が「心の中にあるもの」
をいつも語っているわけ
ではないことはよく知られています。
また、「心の中にあるもの」
を正確に知り得ているか
どうかも疑わしいことです。
こういった乖離について理解
することは、科学的心理学
にとって重要なことです。
IATテスト(Implicit
Association Test)では、
意識と非意識の乖離という
問題について、これまでの
手法よりもはるかに説得力のある
技法について紹介しています。
IATテスト ホームページ
1.おもちゃで遊んでいる子どもを見ると、
その子どもが車や機械で遊んでいる場合には
男の子、ドレスを着たり、人形で遊んでいる
場合には女の子を想像していませんか。
連想する
- 男の子
- おもちゃ
- 自動車、バイク
- 銃、コンピュータ
- 性格
- 力が強い
- リーダーシップ
- 得意科目
- 理科、数学
- 動物
- 昆虫、爬虫類
- 色
- 青、灰色
- 女の子
- おもちゃ
- ドレス、人形
- カラフルなバッグ
- 性格
- 話すのが好き
- 料理が得意
- 得意科目
- 国語、美術
- 動物
- 兎、ハムスター
- 色
- 赤、ピンク
もし、私が、実際には
ソフィーはエドワードだと言ったら
あら!
それは何かを変えますか?
私は多分「この子は小さな女の子、
だから小さな女の子の
おもちゃをあげなきゃ」
って、思ったの。
ジャビド・アブデルモニーム
『Girl toys vs boy toys:The ex
periment - BBC Stories』(2017)
2.しかし、実際には自動車やバイクが好きな
女の子もいますし、赤やピンク色の服が好きな
男の子もいます。そして、ブロックや積み木で
遊ぶ子どもには男の子も女の子もいます。
つまり、本来ならば性別に関わりなく
おもちゃで遊んでいる姿が自然なのです。
3.それでは実際に自動車やバイクで遊んでいる
男の子と女の子を並べて見てみましょう。
4.次にピンク色の服や装飾品を身につけている
女の子と男の子を並べて見てみましょう。
5.何か不自然な点が見つかりましたか。
私には見つかりませんでした。もしあなたが、
何か不自然だと思ったなら、それは普通です。
何も間違っていません。
それを心理的な偏見と言います。
私は、皆さんと一緒に考えたいのです。
自分がもっている偏見を。そして、偏見を
もっている自分をそれでも愛せるように。
私の主張は直観には反しますが、
政治的には正しい。
システム1の直感では間違っていますが、
システム2の遅い思考で考えれば正しい。
もし私の主張が認められた場合、
ファッションの生産性が向上します。
システム2が自分で選んだと
信じている考えや行動も、じつは
システム1の提案そのままだったと
いうことが、往々にして起きる。
システム1こそ本書の主役である。
ダニエル・カーネマン
『ファスト&スロー 上』(2011)p.48
システム
- 1(直観)
- 自動的
- 努力がいらない
- 連想的
- 速く、並列的
- 不透明な処理
- 熟練した行為
- 情緒的
- 因果的属性
- 具体的・特定的
- 原型
- 2(熟慮)
- 制御されている
- 努力がいる
- 演繹的
- 遅く、直列的
- 自覚されている
- 規則が適用される
- 中立的
- 統計的
- 抽象的
- 一式
ダニエル・カーネマン、シェーン・フレデリ
ック『Representativeness revisited(PDF)』(2002)
私はこれによって、論者のい
うような「女らしさ」というものが特
に女子の上に存在しないということを
突き詰めて知ることが出来ました。
「女らしさ」というものは、要するに
私のいわゆる「人間性」に吸収し還元
されてしまうものです。女子に特有し
て、女子を男子から分化し、女子のみ
の生活というものを基礎づける第一
原理となり、最高の価値標準となる
ものでないことが明白になりました。
「女らしさ」という言葉から解放され
ることは、女子が機械性から人間性に
目覚めることです。人形から人間に
帰ることです。もしこれを論者が
「女子の中性化」と呼ぶなら、私たち
はむしろそれを名誉として甘受しても
好いと思います。「女らしくない」
という一語が、昔から、どれだけ女子
の活動を圧制して来たか知れません。
習慣というものは根強いもので、
今でも「女らしくない」といわれると
、一部の女子は蛇でも投げつけられた
ようにぎょっとして身を縮めます。
与謝野晶子
『「女らしさ」とは何か』(1921)
一部改変
私はこれによって、論者のいうような
「男らしさ」というものが特に男子の
上に存在しないということを突き
詰めて知ることが出来ました。
「男らしさ」というものは、要するに
彼のいわゆる「人間性」に吸収し還元
されてしまうものです。男子に特有し
て、男子を女子から分化し、男子のみ
の生活というものを基礎づける第一
原理となり、最高の価値標準となる
ものでないことが明白になりました。
「男らしさ」という言葉から解放され
ることは、男子が機械性から人間性に
目覚めることです。人形から人間に
帰ることです。もしこれを論者が
「男子の中性化」と呼ぶなら、私たち
はむしろそれを名誉として甘受しても
好いと思います。「男らしくない」
という一語が、昔から、どれだけ男子
の活動を圧制して来たか知れません。
習慣というものは根強いもので、
今でも「男らしくない」といわれると
、一部の男子は蛇でも投げつけられた
ようにぎょっとして身を縮めます。
ジェンダー平等を推進し女性へ
の暴力をなくすため、男の子と成人男
性を対象として世界各地で活動するN
PO「プロムンド」から、若い男性た
ちが今の時代と自分たちの立場をどう
捉えているのかを映し出す報告書が2
017年に発表された。その名も「マン
・ボックス」と題されたレポートは、
アメリカ・イギリス・メキシコの各国
で人種的・社会経済的な人口構成を反
映させて選出した10代から20代の若
い男性4000人近くを調査し、現代の
男性性についての彼らの考えをまとめ
たという有意義なものである。プロム
ンドのリサーチでは、7つの「マスキ
ュリニティの柱」が設定されており、
それらを著しく内面化したり、それら
と強く共感している場合に、回答者は
「マン・ボックス内にいる」と判断さ
れる。7つの柱とは以下のとおり:自己
充足的である、タフにふるまっている
、身体的魅力がある、伝統的で厳格な
ジェンダー役割に従っている、異性愛
者である、性的能力が高い、攻撃によ
って争いを解決しようとする。
レイチェル・ギーザ
『ボーイズ』(2018)p.41
Helen Smith,PhD『Men on Strike』
(2013)
男たちが結婚を避けている6つの理由
1.彼らは尊敬を失うだろう
2.彼らは性別で不利をこうむる
3.彼らは子どもたちと金を失うかもしれない
4.彼らは(家から)居場所を失うかもしれない
5.彼らは自由を失うかもしれない
6.独身生活はかつてよりも良くなっている
いったん男の子たちが高校生く
らいになってしまうと、同意や性的暴
行や性的ないじめといった問題に取り
組むことが難しくなるのは、このよう
な相反関係があるからである。「本物
の男」について彼らが教えられてきた
内容と、良き男性としてあるべき姿と
は、必ずしも一致しないのだ。2015
年にテレビのコメディ番組「Inside
Amy Schumer」で放映された、フッ
トボール部のドラマ「Friday Night
Lights」をパロディにした辛辣なコ
ントは、まさにこの点を突いている。
パロディでは、新しくやってきたコー
チが、チームに「レイプ禁止令」を通
達する。選手たちは突然の新ルールに
混乱し、例外を求めて質問を連発する
。「アウェイの試合ではレイプしても
いいですか?」「相手がレイプだと思
っても、自分がレイプだと思わない場
合は?』「ぼくのお母さんが検察官で
起訴されないとわかってるときは?」
「相手が酔っ払っていて、評判が悪い
子で、誰もその子の言い分を信じなか
ったら?」しかしコーチは、レイプ禁
止を曲げない。そして大事な試合のハ
ーフタイムで、負けそうなチームに喝
を入れようとコーチはこう語る。「ど
うすれば君たちにわかってもらえるの
か。フットボールにレイプは必要ない
。フットボールに必要なのは、邪魔す
る者を力ずくでねじ伏せて、求めるも
のを手に入れることなんだ。自分は神
だ、自分にはその権利がある、そう考
えろ!」このコントは、力と支配と男
らしさとセックスについて私たちが若
者に向けて発しているメッセージがい
かに矛盾しているかを、見事に描き出
している。男の子たちは競争と支配が
すべてだと教えられてきているのに、
その考えをセックスにも当てはめたか
らといって、どうして驚くことがある
だろうか?
レイチェル・ギーザ
『ボーイズ』(2018)p.299-300
Aマッソ『進路』(女子生徒がラーメン屋
になる夢を打ち明ける)
「オープンしたら絶対に食べに来てな」
「女が作ったラーメン食べられへん」
「男女とか関係ないやん」
「男女とか関係ないって言うの大体女やねん」
『ジェンダーの掟』(2010)
『男らしさという名の仮面』(2015)は
「男らしくしろ」という言葉が持つ影響力
を深く掘り下げた
BBC『もう男の子や女の子とは呼ばない:
私たちは子どもをジェンダーから解放できる
か?』(2017)(59:15)[2]
『科学者とジェンダー』(2020)
テック系スタートアップ業界の20人以上の女性が、投資家やメンターからセクハラを受けていることについて話しました。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) September 22, 2021
More than two dozen women in the tech start-up industry spoke to The New York Times about being sexually harassed by investors and mentors.https://t.co/TTBtKLE0xF
※このページは、キャスリン・バリー『性の植民地』(1979)、ジョン・クラカワー『ミズーラ』(2015)、
小島慶子、田中俊之『不自由な男たち』(2016)、武田砂鉄『芸能人寛容論』(2016)、
藤田結子『ワンオペ育児』(2017)、フィリップ・ジンバルドー、ニキータ・クーロン『男子劣化社会』(2017)、
田中俊之『男子が10代のうちに考えておきたいこと』(2019)、太田啓子『これからの男の子たちへ』(2020)、
青弓社編集部『「テレビは見ない」というけれど』(2021)、ダフナ・ジョエル、ルバ・ヴィハンスキ『ジェンダーと脳』(2019)を参考にしました。
「」(太田、小島、田中、武田、ジンバルドー、クーロン p.)と記載されている部分は、それぞれ、
太田啓子さん、小島慶子さん、田中俊之さん、武田砂鉄さん、フィリップ・ジンバルドーさん、ニキータ・クーロンさんの個人的見解です。
p.は著書のページ数から引用したものです。