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ヒュッゲと日本

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オプラ・ウィンフリーがコペンハーゲンを
訪問した(コペンハーゲン デンマーク 2009)

エコーフィスク油田から石油が発見された
(ノルウェー 1970)

ノルウェー政府年金基金(ノルウェーの
ソブリン・ウエルス・ファンド)

ノルウェー連続テロ事件(ノルウェー 2011)

レゴランド・ジャパン・リゾート『いましか、
家族でできないこと。』(愛知県 日本 2020)

スウェーデン民主党(極右政党)のCM(2010)

BBC『スウェーデンの移民と犯罪の関係は
何ですか?』(2018)

Samhällsnytt『誰が本当に移民を受け
入れたいのか』(2019)

『コールド・フィーバー』(アイスランド
1995)の平田

『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング
・マサカー』(アイスランド 2009)のエンドウ

『Twin Sisters』(ノルウェー 2013)

『Maiko ふたたびの白鳥』(ノルウェー 2015)

『Harajuku』(ノルウェー 2018)

『世界で一番しあわせな食堂』(フィンランド 2019)

汎ヨーロッパ世界、とりわけ
アメリカ合衆国とイギリス(といって
、この2国に限られるわけではないが
)の指導者、および主流派のメディア
や体制側の知識人たちのレトリックは
、自分たちの政策の基本的な正当化と
して、普遍主義に訴える言葉にあふれ
ている。このことは、彼らが、その「
他者」つまり、非ヨーロッパ世界の諸
国、相対的に貧しいひとびと、「発展
途上」の諸国民に関連する政策につい
て語る際に、とりわけそうである。そ
の語り口は、しばしば、独善的、威圧
的、傲慢であるが、その政策は、つね
に普遍的な価値や真理を反映している
者として提示される。
 このように普遍主義に訴えるレトリ
ックには、主として3つの種類がある
。第1は、汎ヨーロッパ世界の指導者
たちが追求している政策を、「人権」
の擁護、さらには「民主主義」とよば
れているものの促進だとする主張であ
る。第2は、「文明の衝突」という隠
語で語られているものである。そこで
はつねに、「西洋」文明は、普遍的な
価値や真理に立脚する唯一の文明とし
て存在してきたので「他の」諸文明に
優るものだ、とされている。第3は、
市場の科学的真理性を主張するもので
ある。これは、政府には、新自由主義
的経済学の諸法則を受け入れ、それに
即して行動する以外、「ほかに選択肢
はない」("There Is No Alternative")
という考え方のことである。
イマニュエル・ウォーラーステイン
『ヨーロッパ的普遍主義』(2008)p.12-3
「デンマーク語は壊れて、意味
不明の喉詰まり音の集まりになってし
まった」弱り切ったようすの1人の「
デンマーク人」男性が語りはじめる。
彼は金物屋に入って買い物をしようと
する。「デンマーク語で『こんにちは
』という言葉さえ思いつかなかった。
相手が何を言っているのかもわからな
かったので、相手の言葉をそのまま繰
り返した。当てずっぽうで行くしかな
かったので、『カムロージョ』と言っ
てみた」コントの最後に店主がカメラ
に向かってお願いする。「このままだ
とデンマーク社会は崩壊してしまいま
す! 国連と国際社会に訴えます。ど
うか私たちデンマーク国民を助けてく
ださい」
マイケル・ブース『限りなく
完璧に近い人々』
(2014)p.282-3

ヤンテの掟

1.自分を一角の人物だと思ってはならない
2.自分のことを、私たちよりも優れていると思い上がるな
3.自分のことを、私たちよりも頭がよいと思ってはならない
4.自分のことを、私たちと同じくらい価値があると想像し、自惚れに浸ってはならない
5.自分のことを、私たちよりも多くを知っていると思ってはならない
6.自分のことを、私たちよりも重要であると思ってはならない
7.自分のことを、大物だと思ってはならない
8.私たちの事を笑ってはならない
9.私たちの誰かが自分のことを気にかけていると思ってはならない
10.私たちに何かしら教えることができると思ってはならない

『ピュア 純潔』(2010)の詩を読むシーン

法廷でジャン=クロード・アルノーに対する
カタリーナ・フロステンソンの弁護を聞く(2018)

#tystnadtagning(沈黙の撮影の下に400
人の女優が集まり、仕事関係で受けたハラスメ
ントや性的暴力を告発し、被害者に沈黙を
強いる文化を非難した)(2018)

弁護士、教師、考古学者、建築労働者、麻薬
中毒者、路上生活者、女子生徒、警官、飲食
店従業員、売春経験者の#MeToo運動
#notyourwhore(#intedinhora)あんたの
娼婦じゃない(2019)

『ホモ・サピエンスの涙』(2019)の電車
のシーン

「自分の望みが分からない」
「何ですか?」
「何が望みなのか」
「哀れな奴め」
「何よ、泣くことも許されないの?」
「構わんさ。だが家で泣けばいい」
「なぜ、ここで泣く?」

Nyhetsmorgon『定年は引き上げられました』(2017)

Spies『Do it for Denmark』(デンマーク
2016)(妊活旅行キャンペーン)[1][2][3]

過去に12/24に最も視聴率が
高かったテレビ番組は、1958年に放
映されたドナルドダック・クリスマス
・スペシャルだったそうだ。こうした
事実を見聞きするにつけ、私はなぜ、
この運の悪い、ズボンをはいていない
アヒルがこれほど人気を博しているの
か、考えていた。ドナルドダックの人
生に対する姿勢は、スカンジナビア人
の気質と正反対だ。欲深く、自分勝手
で、気が短く、無鉄砲に振る舞う。し
かしここで重要なのは、当然のことと
して、彼が敗北し、屈辱を味わい、つ
ねにツケを払う結果となることだ。ド
ナルドダックは謙虚で落ち着きがあり
、常にルールを守るスカンジナビア人
にとって、ガス抜きのような機能を果
たしているのではないかと、私は確信
している。タブーとされるようなジョ
ークを言うコメディアンにスリルを求
める観客の心理と同じだ。
マイケル・ブース『限りなく
完璧に近い人々』
(2014)p.403
暮れなずむムーミン屋敷の庭では穏やかな時間が流れています。スノークの女の子は、女優のオードリー・グラマーがリヴィエラでバカンスを過ごしていることを雑誌で知り、自分も映画スターに会って、リゾート地で贅沢な暮らしをしてみたいと思いました。
「南の海の燦々と陽が降りそそぐテラスでは、映画スターや有名人や貴族がバラに囲まれてシャンパンを飲んでいます……」---
「家にいるってやっぱり素敵……私だけのムーミンと!」
 スノークの女の子は吐息をもらし、ムーミンは女の子をやさしく見つめました。ムーミン谷にいつもの生活が戻ってきました。
トーベ・ヤンソン『南の海で楽しいバカンス』(2014)p.4,43
ドイツ人はスウェーデンへ
の思い入れが深く、理想社会として熱
烈に賞賛している。そのため、スウェ
ーデンの描写はきわめて定型的だ。ス
ウェーデンの多島海で撮影されたドイ
ツのテレビシリーズ「インガ・リンド
ストレーム(Inga Lindström)」は
、登場人物全員がブロンドで、ボルボ
車を運転し、赤い家に住んでいる。そ
の家には白いポールがあり、青と黄色
の旗がたなびいている。スウェーデン
人から見ると過剰なまでに陳腐なのだ
が、多くのドイツ人視聴者にとっては
、このシリーズがスウェーデンのロマ
ンチックな光景の雛型となっている。
サーラ・クリストッフェション
『イケアとスウェーデン』(2014)p.27

※このページは、マイケル・ブース『限りなく完璧に近い人々』(2014)、ジョアン・リップマン『女性が、オフィスで働くための12カ条』(2018)、
近藤浩一『スウェーデン 福祉大国の深層』(2021)、ダフナ・ジョエル、ルバ・ヴィハンスキ『ジェンダーと脳』(2019)、
マティルダ・ヴォス・グスタヴソン『ノーベル文学賞が消えた日』(2019)を参考にしました。

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