エンパワーメント(呪い)
奇跡のアラフィフ石田ゆり子、何気にめちゃくちゃ大事な事言ってた #tbs pic.twitter.com/F8YhS2j8FX
— いおり村長🎭 (@IoryHamon) December 20, 2016
『逃げるは恥だが役に立つ』(2016 最終話)
私はこのシーンを見たときに、これまでの人生の中で直面してきた、数々の「呪い」を思い出しました。
「子どもができたら、母親はすべてを投げ打って、育児に専念すべき」(大学院入学直前に妊娠がわかったとき)
「キャリアアップとは、組織で働き続け、確実に昇進していくこと」(小さな子どもを2人育てながら、髪の毛を振り乱して国連で働いていたとき)
「シングルマザーは社会的信用度の高い組織で働かないと親子で差別される」(日本に帰国し、離婚してひとりで子どもを育てることになったとき)
今、私がこれらの不安や心配が「呪い」だったと振り返ることができるのは、そうした固定観念を乗り越えて、自分で「決断」したおかげで、今の自分があると思えるからです。(大崎 p.3-4)
『#DearMe: First Lady Michelle Obama's
Message To Her Younger Self』(2015)
親愛なるミシェル
間違うんじゃないかって心配するのをやめてちょうだい。「成功」って、完璧かどうかとは関係ないのよ。だから、ナーバスにならないで。手を上げて、声を上げて、たくさん間違って。失敗から学びながら、前に進むの。
それから、他の人がどう思うかなんてことを気にしないでちょうだい。そんなことはどうでもいいの。私は今、50歳になったけど、若いときにまわりの人から言われたネガティブなことは、私の人生に何の影響ももたらさなかったわ。どうでもいいことなのよ。
だから、勇気を持って。声を上げて。周囲の疑い深い人たちのことを無視して。そして、一生懸命がんばるのよ。だって、人生ってハードワークなの。恐れないで。ただ、やってみるのよ。(大崎 p.110)
日本ではどちらの科目(数学と理科)も男子の方が高い得点となっているのですが、世界にはどちらも女子の方が点数の高い国がけっこうあります。図の点線で囲まれている国々です。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 23, 2020
瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』(2020)p.53-5https://t.co/jkLlz01euL pic.twitter.com/dbdGkdgpsW
理系の女子学生が、「研究室に女子力とか冗談やめてほしい」「割烹着なんてどうでもいいよ」と口々に呆れていたのを覚えています。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) November 23, 2020
瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』(2020)p.112
かっぽう着姿も好感を呼んだ小保方さん (c)朝日新聞社https://t.co/mtvxmcTCRm
男だから…と家計責任(稼ぎ頭)を強いられない。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) December 3, 2020
女だから…と家庭責任(家事・育児など)を一手に負わされない。
仕事・家庭の役割それぞれを、男女で分かち合う社会にしませんか?https://t.co/jJBCYVKAJ5
兵庫県豊岡市『広報』(2019)
1位 豊島区(東京都)
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) December 3, 2020
2位 港区(東京都)
3位 渋谷区(東京都)
3位 東大和市(東京都)
3位 福生市(東京都)
6位 松戸市(千葉県)
7位 新宿区(東京都)
8位 宇都宮市(栃木県)
8位 杉並区(東京都)
8位 調布市(東京都)
共働き子育てしやすい街2017 総合ランキング:日経DUAL https://t.co/l9qyolEpJn
東京都豊島区『消滅可能性都市からの
逆転』(2014-7)
テレワーク・デイズ2019(7月22日~9月6日)に合わせて、全国の企業および対象地域で求職中の女性向けに教育プログラムを提供開始。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) December 3, 2020
プロジェクト実施地域は、北海道札幌市、山形県酒田市、千葉県流山市、埼玉県吉川市、愛知県岡崎市、佐賀県佐賀市、有田町の全国7地域。https://t.co/Dsbf9apIIg
日本マイクロソフト『Empowered JAPAN』
(2019)
積水ハウスは男性社員が1カ月以上の育児休業を取得することを目指し、2018年9月に「イクメン休業」制度を導入、対象社員すべてが取得しているという。
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) December 3, 2020
男性育休1カ月にデメリットなし 積水ハウス仲井社長 : NIKKEI STYLE https://t.co/WhqUnZeLFS
積水ハウス『イクメン休業制度』(2020)
出張の際、東横INNをよく利用していたら、フロントに貼られた支配人の写真から「女性が多い」ことに気づいた。さらに客室に置かれた社長の著書から、支配人の9割以上が女性だと知り驚いた。https://t.co/MARvIxVdUR
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) December 3, 2020
東横INNの女性支配人
第4次安倍改造内閣(2018)https://t.co/Q8kxSz4txu pic.twitter.com/nc2OXIovYc
— 女装部womanistan(ワンピ寸志) (@womanistan1) December 3, 2020
第4次安倍改造内閣(2018)
ある時、大臣たちが並んだ写真を見せた当時小学1年生だった娘が「こんなのはイヤだ」と言いました。国会議員に占める女性割合を示すランキングで日本の順位が低いことを知って「どうして?」と言うので、見せた写真でした。小学校では性別で分け隔てのない教育を受けていますし、家庭でも3歳上の兄と同じように接しているため、違和感を覚えたのでしょう。(治部 p.25)
光村図書 3年 上『きつつきの商売』
「…『朝からの雨で、おせんたくができないものですから。』母さんねずみが言うと」
と、ここまで音読した娘が言いました。
「あ、これ、ジェンダーだね」
「え? 今、何て言った?」私が聞き直すと娘は言います。
「だって、お母さんだからお洗濯っていうのは、ジェンダーでしょ」(治部 p.172-3)
作詞:のぶみ『あたし おかあさんだから』
(2018)の歌詞がネットで炎上
「歌詞は「母になって我慢するようになったこと」が列挙される構成で、批判の内容は
1.母の過度の自己犠牲の当然視、
2.働く女性や子どもを産んでいない女性への無自覚な非難の2点に集約される」(水無田 p.156)
「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」の声に驚いて振り向くと、惣菜コーナーで高齢の男性と、幼児連れの女性。男性はサッサと立ち去ったけど、女性は惣菜パックを手にして俯いたまま。
— みつばち (@mitsu_bachi_bee) July 7, 2020
私は咄嗟に娘を連れて、女性の目の前でポテトサラダ買った。2パックも買った。大丈夫ですよと念じながら。
※このページは、大崎麻子『エンパワーメント』(2017)、瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』(2020)、
治部れんげ『「男女格差後進国」の衝撃』(2020)、水無田気流『多様な社会はなぜ難しいか』(2021)を参考にしました。
「」(大崎、瀬地山、治部、水無田 p.)と記載されている部分は、それぞれ、大崎麻子さん、瀬地山角さんの個人的見解です。
p.は著書のページ数から引用したものです。