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中国ポップ

花王『バスマジックリン』(1992-4)

男性二人が風呂掃除というところがいい。最後のシーン、お母さんだったら、意表を突いていて、もっと面白かったのではないだろうか。

関西電力『マイコン型 電気温水器』(1992)

NTT『テレジョーズ』(1992)

画面奥のキッチンで、エプロン姿の夫と息子が皿を拭いている。画面手前では、妻が、ソファーに寝そべって、のんびりと電話をしている。夫と息子、顔だけこちらに向けて、「休日の電話が、かなりお得」。(No.9 p.86)

ライオン『チャーミーグリーン』(1992)

スタートから10年近くになるこのシリーズ、そろそろ鮮度が落ちて、くたびれてきた感がある。後半部分をあれこれ知恵をひねるより、前半のカップルの年代をもう少し上げるとか、皿洗いだけでなく、買い物や料理を作るシーンを入れたほうがよいと思う。

ライオン『チャーミーグリーン』(1994)

ハウス食品『カレー 3種』(1992)

大塚食品『ボンカレーゴールド』(1992)

「無理すんなよな。いざとなったら会社なんて冷たいんだから」息子が自然に、母に食事の支度をしているところ。これまでの妻→夫、娘→父、母→子というパターンとは異なる。「無理すんなよな、会社なんて冷たいんだから」というセリフも的をえている。(ひ No.8 p.21)

丹波屋『おはぎ』(1993)[2]
(同シリーズにスーツ姿の妻が仕事から帰って
きて、エプロン姿で手に玉しゃもじを持った
夫が出迎えるものがある)

働く妻をさりげなく描き、ほのぼのとして、労わりと優しさに満ちている。

ワーナー・ランバート『トライデント
シュガーレスガム』(1993)

男性の職業のイメージの強い鉄の作業を女性にさせているのがよい。(No.9 p.35 京)

大阪ガス『リビングショップ』(1993)

夫が妻にビールをつぐ。それも自然につぐ。いいやん、いいやん。今まで、ずーっと、男にお酒をつぐ女たちを見てきてんから。どんどんついでちょうだい。お皿も楽しく拭いてちょうだい。楽しいことが第一。(No.9 p.21-2 圭)

ネッスル(現ネスレ)『ミロ』(1993)(1995)

今までは男の子しか登場しなかったし、ラベルの絵も男の子だけだった。伸び盛りの子どもの飲み物なのに、今まではスポーツ=男と決めつけるふしがあったが、今回は大変身。素直に喜びたい。

グラクソ・スミスクライン
『コンタック せき止め』(1991)

風邪薬のCMは、これまで、ほとんどと言っていいくらい、若い女性タレントが出演し、大体が、風邪を引いた男性を女性が思いやるというパターンだった。このCMでは男女の立場が逆転していて、面白い。

ナショナル『IHジャー炊飯器にっぽん炊き』
(1991)

サッポロ一番『みそラーメン』(1992)
(同シリーズに、エプロン姿の男性がラーメン
を作るものがある)

このCMでは珍しく男性がラーメンを作っている。各家庭でもこんな風景は、日常的なのではないかな。カレーとラーメンは父の得意料理という家は多い。

伊藤ハム『チーズイン ウインナー』(1992)
(同シリーズに、男性がエプロン姿で冷蔵庫を
のぞきこみながらチーズを探すものがある)

男の人が自分で台所に立って、食べたいものを自分で探しているところがよい。

永谷園『すし太郎』(1992)

立場が会社でも家でも逆なので、新鮮だ。「お前って呼んで」と言うところを「名前で呼んで」とした方がよい。

興和新薬(現興和)『QPコーワゴールド』(1994)

男性社員が疲れて、仕事が手につかないのに対して、女性の先輩社員は元気で仕事もきちんとできるところがよい。

ユニマットライフ(1993)[2]

オフィスで頑張る女性が描かれ、さらに男性が女性をなぐさめ、いたわるという二重に好感なCM。均等法施行から8年、こういうストーリーがさりげなく描かれ、違和感なく見られるようになったことを素直に喜びたい。

ハウス食品工業(現ハウス食品)
『咖喱工房』(1994)

ようやく父親が家事参加したことを評価。母もカレーを食べられてよかった。しかし、父親の態度に少しばかり無理が漂うのは、シリーズの前作までのせいだろうか。今度はみんなで作って、みんなで食べてほしい。和気あいあいと家族全員でカレーを作るCMは、まだ記憶にない。

永谷園『Jリーグふりかけ』(1994)

3~10歳という、小さな子どもたちの集団の中に、女の子も均等に混ぜて、対等に描いているのがよい。サッカーブームに便乗して、サッカー少年ばかりが幅を利かせ、スポーツから少女を締め出す役割を果たしている最近の日本のCM界で、サッカー少女は貴重な存在である。

<1~8.サッカー少年だけで、少女が一人も
登場しないCM>

1.丸大食品『丸大オリンピックダブル
プレゼント』(198?)

2.アートコーポレーション『アート引越
センター』(1994)「少年の夢運びます。
(Carrying the boy's dreams.)」

3.ネッスル(現ネスレ)『ミロ』(1994)
(作成者注: 最後だけ2人、少女が登場する)

4.永谷園『Jリーグカレー』(1994)

5.P&G『薬用石鹸 ミューズ』(1993)

6.宇治森徳『かおりちゃん麦茶』(1995)

7.P&G『スーパーチアー』(1994)

8.ブルボン『味ごのみ』(1994)

<テニス少年だけで、少女が一人も
登場しないCM>

ネッスル『ミロ』(1985)

<バレーボール少女だけが登場するCM>

ネッスル『ミロ』(1982)

ライオン『チャーミーグリーン』(1994)

高齢カップルが若いカップルをいつも喰ってしまうCM。本当に年老いた時、夫婦でおしゃれして、手をつないで歩きたいものだと考えてしまう。こうなるには、若い頃からの積み重ねが重要。若いカップルのようにさりげなく家事分担しあうイーブンな夫婦関係を、新婚を過ぎても続けなくてはあり得ない。

富士銀行『富士スーパー総合口座』(1994)

「玉ねぎ切っても、泣かない」

ハウス食品工業(現ハウス食品)
『咖喱工房』(1994)

後ろの台所にいた母親が、とうとう前の方に出てきて、父親とおしゃべりまでしているじゃないですか。その代わり、娘が少し変な方向に走りだしたようですね。

ハウス食品工業(現ハウス食品)
『咖喱工房』(1994)

娘の男性家庭教師のために母娘がカレーを作るという内容となり、「女(たち)、つくる人」に逆戻りしてしまった。

ハウス食品工業(現ハウス食品)
『咖喱工房』(1995)

「男(たち)、食べる人」と完全に元の木阿弥になってしまった。

YMCA予備校(1993)

従来の予備校のCMでは、頑張る男子を女子が応援するものが多く見られたが、これは男女が逆になっているだけではなく、女の子自身が活動的で、そっと応援するだけのしおらしい女の子とは全然違う。見事なシュートを見て、男子たちが素直に感嘆の声を上げているのも共感できる。(No.9 p.7 麻理)

カネボウ薬品『葛根湯』(1993)

花王『マジックリン』(1993)

2人が協力して掃除しているところに好感が持てる。換気扇の掃除はたしかに大変です。

ハウス食品工業(現ハウス食品)
『ハウスのカレー』(1993)

「休日、父、カレーをつくる。」休みの日はカレーを作って家族に食べさせるのが、お父さんの楽しみ。そういう趣味はいいなと思う。

そろそろやめて
愛媛『いよかん』(1993)

男の子は勉強、女の子は結婚&子産みという典型的な性別役割分業のものだった。

花王『タッチ』(1994)

風呂上がりの父親と男の子。父親が子どもの顔をタオルで拭く。

ライオン『チャーミーグリーン』(1991)

興和『QPコーワゴールド』(1993)
「仕事、続けると言うのなら、父さん、もう何も言わない。でも疲れが溜まる頃じゃないのか(If you want to continue working, Dad, I won't say anything. But aren't you starting to get tired?)」

興和『QPコーワゴールド』(1993)
「毎日忙しいようだな(It seems like you're busy every day)」
「お父さんか(Dad?)」
「仕事いつまで続けるんだ、うん?(How long will you continue working?)」

ヤマヒサ『クックヌーボー』(1997)

「外じゃ、女房と畳は、なんて言ってるらしいけど、今はね、旦那とキッチンは新しいほうがいいんですってよ」

(スーパー)ヤマナカ(名古屋、中京ローカル
1993)

<女性にやさしい広告コンテスト受賞作品
(入賞理由が読めます)>

三洋電機『時短ビデオ「おしっこ」篇』(1993)

三洋電機『テブラコードるす
「ペンキとパック」篇』(1994)

子どもとともに留守番をしている男性の姿を自然に表して、新しい男性像を描きだしている。広告としての安定度、完成度が高い。

資生堂『オプチューン ファンデーション
「登場」篇』(1994)

男性新入社員を指導する女性の先輩の姿をユーモアたっぷりに描きだし、新しい女性像・男性像を表している。

ネピア『ネピア愛情おむつドレミ』(1994-5)

赤ちゃんを背負い、紙おむつを抱えて周囲から冷たい視線を浴びる男性がコミカルに描かれており、これからの夫婦関係、子どもと父親との関わりを示した新しい男性像を見ることができる。

花王『ファミリーフレッシュ』(1995)

食後の食器洗いをジャンケンで決める若い夫婦。生活そのものを前向きに楽しむ男女の様子が映されており、視聴者に新しい時代の家庭像を提案している。